問題演習の解説の質はかなり低いです。これは試験対策本としては致命的です。以下にいくつか具体例を挙げます。
・JSTQBは4択問題ですが、誤りの選択肢がなぜ誤りかという説明はほとんどないため、自力で考える必要があります。
・問題14は構造ベースのテスト技法に含まれないものを選ぶ問題ですが「要件カバレッジ」が正解になっています。しかし、P200の2行目から「要件、…に対してもカバレッジを考えることができます」とあります。この節は構造ベースのテスト技法の解説ですから、要件カバレッジも構造ベースのテスト技法に含まれていると思ってしまいます。解説では「要件カバレッジは仕様ベースのテスト技法に該当する」と書かれていますが、この本の構成では誤読を招きます。
・問題18の解説は、正解の理由すら記述されていません。
・問題22は、静的技法と動的技法の違いの問題ですが、選択肢1「静的技法は要件の抜けと間違いを効率よく検出できる」が誤りとなっています。P125では、静的テストと動的テストの比較が述べられていますが、静的テストの方が動的テストより簡単に見つけることのできる欠陥として「要件の欠陥」を示しています。解説を見ると「要件の抜けと間違いに関しては、静的技法、動的技法共に見つけることが可能です。」と記述があり、本文と解説がずれているように見えます。解説が不足しているため、これ以上は推測で考えるしかありません。