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ソフォクレース『オイディプース王』とエウリーピデース『バッカイ』―ギリシャ悲劇とギリシャ神話 (書物誕生―あたらしい古典入門)
 
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ソフォクレース『オイディプース王』とエウリーピデース『バッカイ』―ギリシャ悲劇とギリシャ神話 (書物誕生―あたらしい古典入門) [単行本]

逸身 喜一郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,205 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「自分は何者か」という真実を求めつづけるオイディプース王と、「ディオニューソス信仰」という宗教の現実を拒みつづけるペンテウス。“知る”ことについて対照的な態度をとる二人の主人公の行き着く先は、どちらも破滅であった。だとすれば、「汝自身を知れ」というあのあまりにも名高い神託は、いったい何を意味していたのだろうか―。古代ギリシャが生んだ最大の文学ジャンルである悲劇は、神話に取材しつつも、そこにさまざまな「仕掛け」を凝らすことで独自の発展を遂げた。劇世界では、神と人はいかに関わり、また「運」と「運命」はどう描かれるのか?物語展開の「連鎖構造」と「カタログ構造」とは?―二つの劇を縦横に読み解きながら、その尽きせぬ魅力に迫る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

逸身 喜一郎
1946年、大阪市生まれ。1975年、東京大学大学院人文科学研究科西洋古典学専門課程博士課程単位取得退学。1983年、Ph.D.取得(University of St.Andrews,Scotland)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(西洋古典学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 227ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2008/11/18)
  • ISBN-10: 4000282824
  • ISBN-13: 978-4000282826
  • 発売日: 2008/11/18
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 632,748位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
表題の二作品を中心とするギリシャ悲劇の平明な案内書。

著者は入門書にありがちな過度の単純化や、古典を自分の
尺度で歪曲して理解しようとする性急な態度に対して警鐘
を鳴らす。そのため文中に留保が多く、語り口は淀みない
ものの、著者の主張全体を把握しにくい。

しかし、これは欠点というより本書最大の長所だと思う。
評者自身、筆者の根本的な指摘に先入観を突き崩さ
れることで、まったく異質でありながら普遍的なギリシャ
悲劇像が見え始めてどきどきした。たとえば、『オイディ
プース王』についてしばしば引き合いに出される「運命」
は、実は原型となった神話の筋書きであり、悲劇内では
偶然の「運」が示されているに過ぎないという卓抜な指摘は
その好例である。

本書は、ギリシャ悲劇を手っ取り早く把握したいひとには
あまりお勧めできない。反対に、悲劇を読み込み、それを
きっかけとして自分の考えの枠組みを相対化し、拡大した
いと願うひとにはうってつけである。その意味で「書物誕
生 あたらしい古典入門」シリーズの趣旨にふさわしい。
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