映画のジャンルとしては、コメディの中でも「スクリューボール・コメディ」と言われるもの。気の強いヒロインと彼女に翻弄される男が、さまざまな事件を起こしながら最後は結ばれるというのがパターンです。
まぁ、よくありがちではありますが、キュートでポップでオシャレなドタバタ・ラブコメに仕上がっています。また、色彩感覚、音楽での場面の描き方、ストーリーの構成、ファッションなど小物一つ一つに至るまで、セットも衣装も可愛くて、貧乏臭さがなく、中国映画というカテゴリーを外して見てみても面白いです。
チャン・ツィイーというとデビュー作の「初恋のきた道」はともかく、アクション時代劇のヒロインというイメージが強かったのですが、今回は想像力豊かでちょっとドジな漫画家の役で、チャン・ツィイーのズッコケな体当たり演技(でもかわいい!)がこの映画全体の雰囲気を決定づけてます。
また、が、それぞれ個性豊かな共演者の一人ひとりがまた全然違うテイストを添えながらまとまってます。特に、敵役のファン・ビンビンの演技が特に光っていました。とびきりの美人なのに、鬼のような形相でニンジンを刻む姿は爆笑モノでした。