ひとつ上位の4SLは、シンバルの音色分けが種類ごとに非常に良く表現されている印象でした。
ただ、トータルで見ると3SLの方が各帯域のバランスが良く、ボーカルも非常に明瞭です。
購入店の店員さんも1〜4SLの中で一番評判が良いのが、当機だとおっしゃっていました。
ボーカルの存在感、輪郭、力強さ、迫力、伸びなどは他メーカーのBAと比べても秀でていて、
特に女性ボーカルは鳥肌もの、一聴の価値があります。
(あくまでも、曲や歌手、聴き手によって印象は異なりますので、ご了承ください)
これぞBAと言うくらいのボーカルの表現力の素晴らしさがありつつも、
自社開発のBAドライバー採用によってか、低音の量感が
同社のダイナミック型であるEX1000より出ています。
BAらしからぬ低音域の量感・沈み込みが共存しているのは驚きです。
正直、これがBAなのかと何度も疑ってしまう程です。
ホワイトノイズを拾わないため、静寂からの立ち上がりもとても優秀で、
価格から考えると優秀な解像度も持ち合わせています。
曲によっては、楽器の音量が一歩引くものもありますが、
それと引き換えにボーカルの存在感が強く増しているように思えます。
シンバルは控え目になることもありますが、とてもきめ細かく滑らかな表現をしてくれます。
この控え気味のシンバルは、他の音を邪魔することがないので、
これによって非常に曲が聴きやすくなっています。ボーカルも刺さりません。
高域の煌めき感もかなりきれいで、ウインドチャイムのグリッサンドの音色は秀逸です。
高音の楽器には倍音がうまれ、ハーモニーを綺麗に美しく表現してくれます。
フラグシップの4SLに目がいきがちかもしれませんが、
隠れた名機として後世に残りそうな素晴らしいイヤホンのような気がします。
特にボーカル聴きの方にとっては、費用対効果から見てもかなりお勧めできる逸品です。