KENWOOD製SV3MD(コンポ)のスピーカーをアップグレードするために購入しました。
【品質】
キャビネットは厚さ15mmのパーティクルボードにリアルな木目のプリントを貼ってありました。低価格モデルだし柄がリアルなので許せます。色が賛否両論ですが、ペンキを塗れば済む話です。Made in Malaysiaということで、そこらへんの熱帯雨林が使われているのでしょうか?(笑)トゥイーター以外のスピーカーリングがプラ製なの少々残念。安っぽいとまでは言いませんが、高級感はないです。振動板に接着剤の跡(糸)も目立ちます。防振のため、audio-technica製AT6099(インシュレーター)を4点支柱で踏ませています。スピーカーケーブルが付属しますがコンポの付属品より細いです。最大入力が180Wなので耐久性もよさそうですね。
【デザイン】この存在感がいい
あまりにデカくて棺桶が2つあると母に言われました(笑)。ダークブラウンカラー(ローズウッド仕上げ?)は昔のPIONEERの4chステレオレコードプレイヤーみたいで好きです。スピーカーのセンターキャップの部分に電線が付いているように見えないのも好きです。トゥイーターは珍しい青色でカッコイイです。ミッドレンジとミッドバスは薄緑色でエコな感じです(笑)。ウーファーは分厚い和紙みたいな感じです。ちょっとMRC振動板から変なニオイがします。
【トゥイーター】低音に消されず伸びやかに鳴る高音
本製品最大のこだわり、新ナノファイントゥイーター搭載によりワンランク上の高音が出ます。小型のコーンスピーカーでも出せないような高音が出ます。キンキンせず、本製品ではバランスよく低音に消されずに伸びやかに鳴ってくれます。クラシックでも使えますよ。ドンシャリ好きにはちょっと物足りないかもしれません。クロスオーバー周波数が高く、ミッドレンジからも高音が出ているので実質スーパートゥイーター的存在です。コンデンサ容量が1.2μFなので10kHz以上くらいしか出ないのでしょうか?付属のケーブルだと損失が大きくてほとんどトゥイーターが鳴りません。ケーブルでかなり変化します。説明書にも記載されていますが、耳の高さをトゥイーターと合わせると音像がよくなります。中音までウーファーから出るからと、スピーカースタンドに載せないように。
【ミッドレンジ】クリアな中音がウーファーとトゥイーターを援護
バイオリンやバックグラウンドボーカルと相性が良い印象です。ステレオ感がかなり増えます。クロスオーバー周波数が高いので中音は殆ど出ず、艶出しのための中高音が出ている感じです。実質トゥイーター的存在です。コンデンサー容量が2.7μFなので8kHz以上くらいから出るのでしょうか?低音と中音のつながりがいいわけです。エッジの形がちょっと凝ってますね。
【ウーファー】高感度な低音
16cmのウーファーが2本ありますが、それぞれダイアフラムの素材やエッジの幅が異なります。受け持ち周波数帯域が分かれているのでしょう。エンクロージャーが大きくてバスダクトが前方にあるので重低音もよく出ます。しかし、この価格帯では強度の高いエンクロージャーを作れず、低音は箱鳴りを有効活用して作り上げているような感じがします。それがソースによって明暗分かれます。僕はそれほど嫌いではありません。箱鳴りがお嫌いでしたら2万円程度ですし、エンクロージャーだけ自作してユニットを本機から引っ越すのもありだと思います。またウーファー2個はコイルを通していないので実質フルレンジです。ウーファーにコイルを通さない派の僕にとって都合がいいです。
【ユニット全般】SONYはコストのかけどころをよく分かっている
スピーカーの音質を左右するものの中で最重要なダイアフラムを重視して作られているので、安くていい音を出してくれます。カタログにはダイアフラムのことしか載せていないくらいですから。スコーカー、ミッドバスに使われているケブラーは紫外線に弱いのでなるべく直射日光や蛍光灯から避けておきたいところです。
【総評】入門者に最適
初心者が安く簡単にカッコよくステレオやホームシアターを組むのにぴったりなスピーカーだと思います。特殊な自社製ダイアフラムを使っていますし、この価格であり得ないほどエンクロージャーが大きいのでお得です。6万円前後くらいのプリメインアンプで鳴らしてみたいものです。OFCスピーカーケーブルとインシュレーターもセットで買うとよいでしょう。
今の倍くらいの値段になってもいいからこのスピーカーにリアルウッド製エンクロージャー、超強力磁気回路、鋼鉄製スピーカーリング、金メッキ非磁性体ターミナル(バイワイヤリング対応)を採用したモデルが出たらいいな。7700シリーズが改良版に当たりますが、それと同じ価格でYAMAHAが魅力的なピアノ調のトールボーイを出していますので・・・
・追記 SS-F7000?
アメリカでは本機の上位モデルに当たるSS-F7000があります。ウーファーが直径20cmに拡大されて、再生周波数帯域が35Hz~50kHz、音圧レベル90、最大入力200W、重量15kgとのことです。スコーカーとトゥイーターは同じものです。
SS-F7000の存在を知らずに本機を買ってしまい、ちょっと悔しい気分です。本機でも十分いい音ですが。