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そしてワンダでは「この像の毛を離さない」と心から思いました。それは「離せばゲームオーバーになる」なんて理由からではなく、落ちれば踏み潰されるという恐怖からです。
二つの作品は世界がつながっているらしく類似点こそ数多くありましたが、ICOの甘酸っぱい物語に魅せられた方はワンダと巨像を味気なく感じるかも知れません。
なぜならワンダにはICOのように目に見えて頼ってくれるパートナーもいませんし、正しいのかどうかも分からない、大義名分も憎しみも何もない、哀しい戦いを繰り広げるのがメインのゲームだからです。
そしてワンダとICOを比べるのはナンセンス。
両者とも優劣付けがたい魅力があり、独特の雰囲気を味わいたい人ならば必ず触れたくなる作品です。ただし、ひとつだけ同じと考えていいのは2作に共通する「臨場感」です。存在感ともいうのでしょうが、お城にしろ古の地にしろ本当にそこに存在しているかのように感じますし、
イコもワンダも生きているような動きをします。
あらゆる意味で甘さが抜けたキュッと引き締まったこの作品。
最後まで自分の手でクリアすることができたなら、その後売ってしまおうが引き出しの奥にしまってしまおうが、一体一体の巨像との戦いは印象深く残るでしょう。
馬のアグロの操作性は否定的な方が多いようですが、私自身が乗馬を趣味とする人間なので、一人の馬乗りとして言わせてもらえれば、×ボタンで脚を入れ、スティックで手綱を操作するという発想は、かなりリアルで、あの操作性は実際の乗馬~~を彷彿とさせるものです。草原や森をアグロで駈けながら、私は思わずニヤリと顔がほころびました。~
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