今日の日本のピアノ教育では、ソナチネの次に使われる曲集といえばソナタでしょう。昔は全音の標準版のソナタを使った人が多いと思います(ぼくもそうです)。今もピアノを習っている方も数多く存在しますが、「ソナチネが終わりこれからソナタを学ぶ」人は、全音では是非本書を使っていただきたい。本書は標準版とは内容は変わらないのですが、全音が勝手に校訂した標準版とは異なり、原典版を忠実にしながら今井顕が運指、ペダリングを弾きやすいように校訂されています。また、譜面も標準版よりも音符が一段と読みやすくなっており、これは貴重な一冊だと思います。