ソシュールの人のなりとその思想、その後の理論における継承・発展していく過程などを詳解している、ソシュール学の世界初の事典化が試みられたテキスト。ソシュール研究の権威・丸山圭三郎氏の編集による、非常にわかりやすい解説で、内容もとても充実している。
この事典の目次は以下の通り。
1.ソシュールの生涯
2.ソシュール理論の基本概念
3.「一般言語学講義」と原資料の間
4.ソシュールとその時代
5.「講義」の影響とソシュール学
6.ソシュール理論の継承と発展
7.ソシュールを読むために
8.ソシュール用語解説
付録:ソシュールの活動記録(講義・著作一覧)
参考文献/索引
この小事典の重宝するところは、携帯に便利な上に、初めて学ぶ方にもわかりやすく、ソシュール学に深く携わった方でも調べなおそうと思ったときにすぐに見直せる、コアかつ汎用性に富んでいるところである。とくに「基本概念」や「用語解説」はレポートを書く際にも便利だ。その後において展開されていくいわゆる「現代思想」は、丸山氏も含めてソシュールを下敷きにして展開されている。読み物としても面白いので、是非とも手にとって読んでみることをお勧めする一冊である。