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ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)
 
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ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫) [文庫]

プラトン , 久保 勉
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (36件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

自己の所信を力強く表明する法廷のソクラテスを描いた『ソクラテスの弁明』.死刑の宣告を受けた後,国法を守って平静に死を迎えようとするソクラテスと,脱獄を勧める老友クリトンとの獄中の対話『クリトン』.ともにプラトン初期の作であるが,芸術的にも完璧に近い筆致をもって師ソクラテスの偉大な姿を我々に伝えている. --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

自己の所信を力強く表明する法廷のソクラテスを描いた「ソクラテスの弁明」、不正な死刑の宣告を受けた後、国法を守って平静に死を迎えようとするソクラテスと、脱獄を勧める老友クリトンとの対話よりなる「クリトン」。ともにプラトン(前427‐347年)初期の作であるが、芸術的にも完璧に近い筆致をもって師ソクラテスの偉大な姿を我々に伝えている。

登録情報

  • 文庫: 117ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改版 (1964)
  • ISBN-10: 4003360117
  • ISBN-13: 978-4003360118
  • 発売日: 1964
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 0.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (36件のカスタマーレビュー)
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27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
無知の知 2008/3/9
形式:文庫
青年を堕落させる悪しき人物として裁判にかけられたソクラテス。本書ではその裁判でのソクラテスの弁明が記述されます。デルフォイでの神託にて、ソクラテス以上の賢者はいないと言われるが、それが何故なのかと自ら問うと、どうやら賢者として名高い人たちは、知らないことを恰も知っている風に装うが、自分は何も知りはしないが、知っているとも思っていないからであった。 以降ソクラテスはこの心構えを青年であろうと老人であろうと無報酬に説いてまわる。メレトスは間違った理由で裁判を引き起こしたが、実際はソクラテスに師事を受けた者たちは、ソクラテスを応援する為に席に出たのであった。しかしながら、僅かながらの差で、ソクラテスの死刑が決まってしまう。それに対してソクラテスは、死を恐れるが為に不正をしないという信念の下、自然と結果を受け入れる・・・。

本書では、ソクラテスの執拗なまでに真理を突き詰め正義を求める徳の高さに感動しました。自らの信念の下に正しいことを言い放ち、社会的に公認されている政治家の虚偽性を暴いていく姿には共感しました。高校の時の世界史の知識だけで、ソクラテスは青年を堕落させた人物だと勝手に思い込んでいましたが、それは裁判を起こす側の公な理由付けでしかなく、事実は真逆であったということが、本書にて明らかにされ、これこそ哲学書の原書を読む醍醐味だと得した気分です。現実にも、実際に不当な理由で正しい人が悪い人として淘汰される件は良くあると思います。仮に自分がそのような立場に置かれた場合、ソクラテスのように、他者から虐げられようとも、自らの正義を貫き通せるだけの強い芯があるのであろうかと、自問される想いでした。入門書としても、繰り返し読むにも、耐える一冊です。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 現代では、色々な自由が法律によって認められ、守られていますが、彼らの時代はそうではなかった。無償の教育活動までもが、しかもそれを受けたことのない人から弾圧され、事実無根であったとしても、「異端」とされ死刑にされてしまう世の中だったのです。

 その中でソクラテスは自分の哲学を曲げる事はしなかった。自分が無知である事を知った者が、本当の知識人であると言うのです。彼の世界観は、どこか聖書の世界を彷彿とさせますが、キリストと違うところは「死」によって人々の罪を許すのではなく、逆に罰を与え気付かせるといったものでしょう。
 教師とは、そうあるべきではないでしょうか。キリストのように裏切ったユダやその他の罪人を迎合してしまうようでは駄目だと、私は思います。そして彼は語るのです「諸君、死を脱れることは困難ではない、むしろ悪を脱れることこそ遥かに困難なのである」と・・・。

 クリトンに対しても、ソクラテスはやはり自分の哲学を曲げる事はしませんでした。「死」が待っていようとも、物を教える立場にいる者として逃げる事は出来なかったのです。

 対話形式の文章はとても読みやすく、一般的に芸術性が高いと言われていまますし、私もそう思います。40年前に改定されて版を重ねていますが、それだけ多くの人が読み、共感する部分を多く持っているということでしょう。すぐに読める本なので、教育関係者だけでなく、倫理・哲学といった面でも大いに参考になる文献であると思います。

このレビューは参考になりましたか?
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ふとあご トップ1000レビュアー
形式:文庫
裁判でソクラテスが「自身がなぜ賢人であるか」についての弁明と、死刑の判決が下され投獄
されてから脱獄できるにもかかわらず、なぜ脱獄しないのかを説得に来た友人(クリトン)に
語っているのが本書である。

ソクラテスは信念の人であり、なにより論理の人である。
本書に書かれている論理は正しい。
そして、その生き方も中国は殷の伯夷・叔斉の如く清廉で筋が通っている。

しかし、一方であまりに論理と潔白さに偏りすぎており、頑なに論理のみを追い求めたが故の
成れの果てという感じもある。
仮に良くないものでも国家の決めたものであり、筋の通ったものであれば受け入れるしかない
という姿勢に本質を見失っているとすら感じてしまう。
「無知の知」だけでなく、目の前にあるものの本質を見出すことが本当の知だと思うのだが。
それは時代や政治の背景が違うが故に仕方のないことなのだろうか。

いろいろなことを考えさえられるが、哲学や思想というよりも文学として十分に楽しめるもの
である。
まずは一読してみることをお勧めする。
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投稿日: 2日前 投稿者: 朱雀正道
どう思う?
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投稿日: 12日前 投稿者: マイヤ
「無知の知」はここからはじまる
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投稿日: 7か月前 投稿者: テキーラサンライズ
まともな大学なら読まない学生は卒業させるな、という本のひとつ
原発が爆発しても、社長は病気と称して表に出てこなかった。管首相は市民運動家上がりだから、組織の動かし方・官僚の操縦法も知らないし、... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: アキレスの踵
時々読みたくなる1冊です。
たまに、あ、読みたいなぁと思います。
私が持っているのは、大昔のパラフィン包装の岩波文庫本。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: ペミカン
恋、しました
ソクラテスは永遠の恋人です。
この人の生き方を観察して感じたのは彼しか生を弁護できる者がいないということです。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: KY
ソクラテス的な「無知」の射程
... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: *****
信念とはどういうものか 正義とはどういうものか
紀元前の人の考えを、今の時代に読むことができるのって、

よく考えると、すごいことですよね。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: t-shirosaki
ただの変わり者.........
 ソクラテスはただの変わり者だ。
 天才なのは本書を著したプラトンだろう。... 続きを読む
投稿日: 2009/4/11 投稿者: 癇癪亭
正しいことの危険
ソクラテスは正しい
が、問題は「正し過ぎる」ことだ

ソクラテスのロゴス中心主義には驚くべきものがある... 続きを読む
投稿日: 2008/11/12 投稿者: mattes
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