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この作品は、ソウル・ミュージックの歌をタイトルにした短編集なのですが、うまい具合に話がつながっていきます。
この作品の一番すごいところは”ムードつくり”。読んでいる間、自分もなんとなくトローンとした雰囲気に包まれてしまいます。
読み終わった後に、思わずため息をついてしまいます。
自分もこれだけハードに、心と身体を恋愛に傾けることができるだろうか、と。
それから数年後、実際この本の世界に足を突っ込んでいた私です。その間、恋愛に流されて自分を失ったり、相手を傷つけたり、どんどんこの本の世界を体感していく運命になるなんて、当時10代の私には考えもしないことでした。
最初の話のWHAT'S GOING ONより、"アイダたちにとって化粧室(バスルーム)行くということは重大な意味がある。"これはとても印象に残るフレーズです。今でもこの話が詠美さんの作品の中で一番すきかも。
今では親の一人として子育てをしている私ですが、本当に危なっかしくて魅力的な世界でした。
ソウルのナンバーがついている一つ、一つの短編の作品がこの一冊に詰まっている、そのナンバーを実際に聞くと、詠美さんのこの作品の中のフレーズが頭に浮かぶほど何度も読み返した思い出深い一冊です。
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