熱いですねえ、そんな季節にふさわしい1993年の宮本文昭さんの見事なFusion、いやSmooth Jazzアルバムである。
宮本さんのオーボエはちょっと抑えた高音が実に品が良い。soprano saxよりも軽やかな印象のオーボエとリゾート感満点のサウンドはまさに夏向きである。1993年当時「Fusionアルバム」としていたけど、今聴くと立派なSmooth Jazzアルバムであるなあと感じるほど古さを感じさせないアルバムである。R&BでSmooth Jazzな1曲目、Miles DavisのラストアルバムDoo Bopにオマージュを捧げた2曲目が出色の出来だが、3曲目からの流れもリゾート感満点であると思う。僕としてはRock調ではないRisort Musicとも言える感覚が好きだ。
中核のバンドメンバーは以下の通り。
Drums:Kenny Moseley, 鶴谷智生
Bass :Dreck Jackson
Guitars: Tod Carver
Percussion: Francis Silva
KeyBoards: 加藤一弘
EWI: 住友紀人
Piano: 続木徹
Kenny Moseley, Dreck Jackson, Tod Carverは西海岸のミュージシャンでとても個性を聴かせながらもメインを立てる演奏をしている。あと、Keyの加藤一弘氏はファンキーさとR&Bタッチのバランスが巧い。個性的なプレイを醸しながらも、メインの宮本さんのオーボエを際立たせる音作りをしているのだから見事。中盤からはラテン色満点になるけど、閉めのRuss Freeman (Chet Bakerの相棒のほうね。The Rippingtonsの方ではないよ)のThe Windが渋いSynthのみのバックのアレンジ。Oboeの美しさが際立ってる。
宮本さんもこのときの演奏はリッラクスされているのか、とても軽やかで心地よさを感じさせる。尖っていないけど、見事にリードする演奏は長年ドイツケルン放送楽団の首席オーボエ奏者だったからなのであろうか。クラシックでない宮本さんもとても良い。
夏のリゾート地で聴きたいアルバム。海と山どちらでも似合うよ。