以前からロッドのカヴァーするサム・クックのYou send meやアイズレー・ブラザーズのThis old heart of mineが大好きだっただけに、このソウルブックには期待していたが、期待通りの水準の作品だ。かつてカヴァーした曲との重複を避けてもこんなに素敵な曲が多く選ばれたことに、改めてアメリカのソウル・ミュージックという宝の豊かさを感じる。70年代の曲も多く、ラヴ・トレイン等はアメリカ・ヒット・チャートのラジオ番組を聴いていた昔を思い出し、懐かしさもひとしお。そういう感情をすくいとってくれるロッドのヴォーカルとアレンジが最高。ノリのよい曲もあるが、夜しっとり聴くのにぴったりの落ち着いたムードの曲が多いのが好ましい。
M2のS.ワンダーの参加はハーモニカのみ。日本盤はボーナスが2曲ついてくる他、各曲の解説がポイントを押さえていて勉強になる。私ならM11を使った映画で忘れられないのは刑事ジョン・ブックなので、それにも触れてほしかったが。
解説では同じ曲をカヴァーしている他のミュージシャンも列挙している。その中ではM5のリンダ・ロンシュタット、M6のボブ・ディラン、M10のビートルズ、M13のローリング・ストーンズが私のお薦めだ。