内容紹介
2022年 ニューヨーク --- 人々は飢えていた。チャールトン・ヘストン主演のSF超大作!
2022年ニューヨーク。爆発的な人口の増加と環境汚染により、食料問題は深刻を極めていた。同年、ソイレント社は合成食品ソイレント・グリーンを発表。問題は解決に向かうかと思われたとき、同社の社長が自宅で殺害されているのが発見される。殺人課のソーンが捜査に乗り出すが、その背後には食糧危機打開のための政府の陰謀が渦巻いていた…。
SF作家ハリー・ハリソンの小説『人間がいっぱい』を、『ベン・ハー』『猿の惑星』のチャールトン・ヘストン主演で映画化。娯楽性を極力廃し描かれた絶望的な未来像と、ベートーベンの『田園』にのせて語られる驚愕の真実がSFファンを魅了する!
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西暦2022年。環境破壊と人口過多が深刻な食糧不足を招いており、特に4000万人の人口を抱えたニューヨーク市では、プランクトンを材料とする固形食「ソイレント・グリーン」の配給でしのいでいた。そんな際、ソイレント社の取締役サイモンソン(ジョセフ・コットン)が殺害される。捜査に当たる市警殺人課の刑事ソーン(チャールトン・ヘストン)は、事件を追ううちソイレント・グリーンの恐るべき秘密を知ってしまう…。
近未来を題材にしたSF映画で、人口過多と食糧危機というテーマは、製作当時(1973年)よりも新世紀を迎えた今日のほうが、より身近に感じられるだろう。とりわけその恐怖感がピークに達するのは、ソーン刑事と同居する“本”の博学老人ソル(エドワード・G・ロビンソン)が、すべてを知った絶望感から“ホーム”と呼ばれる安楽死施設で、静かな死を選ぶくだりだ。もはや人類に選択可能なことは、自らの死のみという現実を静かに描いた秀逸なシークエンス。ソルを演じた名優ロビンソンも、本作撮影終了直後にその生涯を閉じたという。因縁だろうか。(斉藤守彦)