2006年に放送された取り立てて有名でもない(失礼!)アニメが、ファンに粘り強く4年間も支持され、ついには投票によるブルーレイBOX発売にも漕ぎ付け、このようなムックの発売にまで至ったことは、驚異だ。もちろん、作品自体にそれだけの力があり、長く、色々な人に見られるべきものであるからこそだ。
私自身、今年のBS,CSでの再放送で初めて存在を知り、のめりこんでしまった一人でもある(だから、ブルーレイBOXも買うことができなかったのが悔しく、残念でならない)。
それでも今、こうして新しい本を手にとることができて、とても嬉しく思う。数年隔てた再放送組にもかかわらず、このような同時代感を味わえるのは、非常に幸せなことだ。
本編が重層構造をなすSF世界であるだけに、本書にあるような設定資料や、メーキングのインタビュー集は大変読み甲斐がある。特に、当初想定されていた50話構成の設定画など、少ないカットでありながら、わくわくさせられる内容だ。
それだけに、カラーページを多く割いた、各話紹介が単なる紹介にすぎないのが、少し物足りなく感じる。各話ごとの裏話や演出の意図や解説があれば、もっと面白かったのに……と思うが、それは贅沢なのかもしれない。
ラメの入った表紙も、作品イメージを見事に表現していて、所有欲を満足させうるものだし、何よりもこの本の制作に携わった方々も作品に対する思いがあるんだなあ……と伝わってくるようで、とても嬉しい。
さらに『ゼーガペイン』というコンテンツに、新たな展開があるかもしれないという記述もあり、今後にますます期待したい。
同じく新紀元社から2007年に発行された『ゼーガペイン ビジュアルファンブック』は現在残念ながら入手困難で、プレミア価格がついている状態だが、アンケート葉書に再刊希望と書き添えて送ると……実現する、かも(期待)。
ゼーガペイン ビジュアルファンブック