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ゼロ年代アメリカ映画100 (アメリカ映画100シリーズ)
 
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ゼロ年代アメリカ映画100 (アメリカ映画100シリーズ) [単行本(ソフトカバー)]

町山智浩 , 柳下毅一郎 , 佐野亨 , 石澤治信 , 鎌田絢也 , 夏目深雪 , 芝山幹郎 , 中原昌也 , 大森さわこ , 今野雄二 , 黒沢清 , 大場正明 , 滝本誠 , 馬場広信 , 添野知生 , 渡部幻
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ブッシュ政権、9・11、アフガン・イラク戦争、リーマンショック、オバマ当選。揺れ動く
アメリカ社会。「ゼロ年代」は映画表現をどう押し広げてきたのか? 10年の空白を埋め
る10のコラムとカタログ100で検証します。豪華執筆陣による10のコラムは、激動の10年の
理解のためには必読です。


【コラム一覧】
 町山智浩 「ゼロ年代アメリカ映画界の様相」
 柳下毅一郎 「カウフマン対アンダーソン」
 大森さわこ 「二一世紀のスターに求められるダークな個性」
 今野雄二 「亡き巨匠たちのためのレクイエム―ゼロ年代の映画音楽の隆盛」
 黒沢清 「00年代アメリカ映画の技術的側面」
 大場正明 「アメリカ映画のマイノリティ~階層化する社会のなかで」
 馬場広信 「3DCGアニメーションの躍進」
 滝本誠 「ゼロ年代小説の映画化」
 添野知生 「日本未公開のゼロ年代アメリカ映画」
 対談 芝山幹郎×中原昌也


取り上げる映画100の詳細なラインナップは、目次を御覧下さい。

内容(「BOOK」データベースより)

2000年から2009年まで、10年の空白を埋める10のコラムとカタログ。暴力と再生の10年を検証。「ゼロ年代アメリカ映画」の作品や作家を取り上げる。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 320ページ
  • 出版社: 芸術新聞社 (2010/12/16)
  • 言語 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4875862741
  • ISBN-13: 978-4875862741
  • 発売日: 2010/12/16
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
 ゼロ年代前夜の1999年から2009年の間に製作されたアメリカ映画100本を選んで解説したカタログ風の書です。100本中、私が見たのは70本だけですが、どれも秀作ぞろい。お金を払ってでも見て損はない映画がほとんどです。

 ただし、それがいかなる意味でどのようにゼロ年代を切り取っているのか、もしくはゼロ年代に先行する時代の作品と一線を画しているかについては、必ずしも語りつくされていないように感じました。

 むしろ興味をかきたてられたのは、こうした個別の映画作品の解説部分ではなく、ところどころに差し挟まれているコラム的記事のほうです。
 映画評論家の町山智浩は、1990年代後半以降のアメリカ映画界のアカデミー賞争いの特徴を切り取って見せます。
 ドリームワークスとミラマックスのオスカー戦争がはじまり、お互いに映画の製作費と宣伝費が巨大化。作品の超大作化がもたらされます。作品が一度失敗するとそれぞれの会社は立ち行かなくなる。こうして、かつて良質の映画を作っていたインディーズ系の会社があっという間に姿を消していったゼロ年代。
 町山ならではの辛辣な口調で業界事情を喝破してみせます。さすがです。

 映画研究家の馬場広信は、劇場公開がDVD戦略のプレイベントと化し、分からなかった人は特典映像で解答を求めることが前提になっている現状を「観客の映像リテラシーの低下」であると指摘しています。大いに頷かされます。

 映画評論家の添野知生は、アメリカでメガヒットしながら日本では公開されないコメディとドラマ系映画がゼロ年代に増えて来たことを憂えています。時代の変化や人々の本音を伝えるこうしたジャンルの映画が数多く、地味であるという理由で公開されないということは、日本にとって大きな損失です。

 こうしたコラム記事を読むだけで随分とアメリカ映画のゼロ年代の傾向について学ぶことが出来たという思いを強くしました。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー VINE™ メンバー
ここ10年ほど日本では邦画の興行収入は延びているが、アメリカ映画の観客動員数は減っている傾向だという。
ゼロ年代に入ってから日本の観客から背を向けられつつある、アメリカ映画の良さを改めて見直すための上質なガイド本。

1999年のゼロ年代前夜
「ファイトクラブ」「マトリックス」「マルコヴィッチの穴」etc

町山智浩氏インタビュー「アカデミー作品賞に見るゼロ年代アメリカ映画界の様相」
に始まり、100本の映画を各年毎、選定基準は記憶に残った作品、その作品の詳細な解説、監督、スタッフ、キャスト、批評が掲載されている。
各年のコラムは、柳下穀一郎氏、大森さわこ氏、今野雄二氏、黒沢清氏、大場正明氏etc

ゼロ年代各年紹介されている映画は、
2000年
「グリーン・ディステニー」「あの頃ペニー・レインと」「メメント」etc
2001年
「ロード・オブ・ザ・リング」「バーバー」「地獄の黙示録・特別完全版」etc
2002年
「スパイダーマン」「ギャング・オブ・ニューヨーク」「ファム・ファタール」etc
2003年
「キル・ビル」「ロスト・イン・トランスレーション」etc
2004年
「クラッシュ」「華氏911」「ミリオン・ダラー・ベイビー」etc
2005年
「ミュンヘン」「ブロークバック・マウンテン」「カポーティー」etc
2006年
「ブラック・ダリア」「硫黄島からの手紙」「ポラット」etc
2007年
「ノーカントリー」「ジュノ」「アイム・ノット・ゼア」etc
2008年
「ダークナイト」「チェンジリング「グラン・トリノ」「レスラー」etc
2009年
「第9地区」「イングロリアス・バスターズ」「インビクタス」「プレシャス」etc

その他、対談「アメリカ映画のゼロ年代を振り返る」詳細に取り上げた100作品以外の50作品の解説、アメリカ映画界の出来事の年表とDVDの紹介あり。
オスカー獲得レースの背景、裏話などは興味深かった。
読み応えもあり、保存版の1冊として充実した内容の良書だと思う。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hide-bon トップ100レビュアー
“ゼロ年代”とは何か?本書では、2000年から2009年のゼロの時代の10年間と、その前段階として1999年に公開されたアメリカ映画群の中から、特に重要と思える100本をセレクトし、個々の映画について、2ページを割き解説する。
編者たちの嗜好もあるが、「ファイトクラブ」から「(500)日のサマー」まで、まずは、順当な作品たちが並べられているので、映画ファンなら納得出来るラインナップだと思う。
以前、フィルムアート社から刊行された「最もエキサイティングな70年代アメリカ映画」を想起させる装丁と構成。でも、ストーリー紹介がメインであった「エキサイティング」に比べ、こちらは、ストーリー紹介は簡潔に、飽くまでも個々の作品解析と論評を加え、より読み応えのある1冊となっている。
1年ごとに括られた作品群の幕間に、町山智浩、柳下毅一郎、滝本誠、黒沢清、大森さわこ、大場正明らのコラムが挿入される。いずれも、アメリカ映画を語らせたら一言ある論客たち。その中に、「亡き巨匠たちのためのレクイエム」とのタイトルで寄稿している昨年急死した今野雄二氏の顔も。
キューブリック、デパーマ、アルトマン、スコセッシ、リンチに、P・T・アンダーソン&W・アンダーソンら自身の御贔屓監督たちのゼロ年代の作品を挙げながら、リゲティ、ベンデレッキ、プークと言った現代音楽の旗手たちとの斬新かつユニークな融合を紹介する。僅か5ページのコラムだが、如何にも音楽にも造詣が深いスタイリッシュな氏らしい内容。
末尾が、ゼロ年代映画とロックのブルックリン・シーンとの幸福な出逢いで締めくくられている辺り、本書の若い編者同様、作品自身よりも面白かった(笑)キネ旬の「フューリー」や「ウエディング」の長編映画評などを始め、氏の映画評の長年のファンだった者としては、やはり感慨深いのだ。
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