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ゼロ年代の論点 ウェブ・郊外・カルチャー (ソフトバンク新書)
 
 

ゼロ年代の論点 ウェブ・郊外・カルチャー (ソフトバンク新書) [新書]

円堂 都司昭
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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ゼロ年代の論点 ウェブ・郊外・カルチャー (ソフトバンク新書) + ゼロ年代の想像力 (ハヤカワ文庫 JA ウ 3-1)
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商品の説明

内容紹介

次なる10年のためのナビゲーション
ゼロ年代に批評は何を論じてきたのか? 注目すべき多くの書籍を通して、ゼロ年代の論点を文芸・音楽評論家が浮き彫りにする。
そこから見えてくる従来とは異なる表現のかたちやネットの影響力、そして街並みの変容などは、まさに現在考えるべきテーマだ。
本書はブックガイドとしてはもちろんのこと、ゼロ年代に論じられた幾つものポイントをナビゲーションする役割も果たすだろう。


第1章 ゼロ年代批評のインパクト
●ゼロ年代の批評をリードする――東浩紀 『動物化するポストモダン』
●コミュニケーションを鍵として――宇野常寛 『ゼロ年代の想像力』
●ニコニコ動画は政治をも動かす――濱野智史 『アーキテクチャの生態系』
●この国の批評のかたち――佐々木敦 『ニッポンの思想』 他

第2章 ネットの力は社会を揺さぶる
●アイロニーと反省からみた状況のねじれ――北田暁大 『嗤う日本の「ナショナリズム」』
●理想と現実、ウェブ2.0と2ちゃんねるのあいだ――梅田望夫 『ウェブ進化論』
●宿命とセカイの外にむかって――鈴木謙介 『ウェブ社会の思想』
●「祭り」のあとでクールに思考する――荻上チキ 『ウェブ炎上』 他

第3章 言葉の居場所は紙か、電子か
●「つぶやき」が情報流通インフラになるとき――津田大介 『Twitter社会論』
●小説と文芸批評の擁護者として――前田塁 『紙の本が亡びるとき?』
●オープン化は「本」をも変えるか――佐々木俊尚 『電子書籍の衝撃』 他

第4章 データベースで踊る表現の世界
●「ぼくら語り」にレッドカード――伊藤剛 『テヅカ・イズ・デッド』
●オタクの自意識と思春期をめぐって――前島賢 『セカイ系とは何か』
●情報処理の方程式は何を読み解くか――福嶋亮大 『神話が考える』 他

第5章 変容するニッポンの風景
●すべては個室になるか――森川嘉一郎 『趣都の誕生』
●「過去」失い流動化する地方――三浦展 『ファスト風土化する日本』
●郊外のデフレカルチャー――速水健朗 『ケータイ小説的。』 他

終章 二〇一〇年代にむけて

内容(「BOOK」データベースより)

ゼロ年代に批評は何を論じてきたのか?注目すべき多くの書籍を通して、ゼロ年代の論点を文芸・音楽評論家が浮き彫りにする。そこから見えてくる従来とは異なる表現のかたちやネットの影響力、そして街並みの変容などは、まさに現在考えるべきテーマだ。本書はブックガイドとしてはもちろんのこと、ゼロ年代に論じられた幾つものポイントをナビゲーションする役割も果たすだろう。

登録情報

  • 新書: 232ページ
  • 出版社: ソフトバンククリエイティブ (2011/2/18)
  • ISBN-10: 4797362146
  • ISBN-13: 978-4797362145
  • 発売日: 2011/2/18
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
19 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
ゼロ年代が終わり、その時代の批評を総括するような本。
円堂都司昭氏の名前自体は知ってはいたが、読むのは初めてだった。
新書判ではあるが、なかなかよくまとまっている本だ。

構成は、次のとおり

第1章 ゼロ年代批評のインパクト
第2章 ネットの力は社会を揺さぶる
第3章 言葉の居場所は紙か、電子か
第4章 データベースで踊る表現の世界
第5章 変容するニッポンの風景

サブタイトルにあるように、ゼロ年代に話題となったウェブ、郊外、カルチャーについて、各章で代表的な著作を取り上げ、論者の主張をコンパクトに纏めながら、著者自身の考察を加えていくという内容になっている。

取り上げられている著作は、かなり話題になったものばかりで、私自身も読んだことのあるものも多かったので、とても興味深く読めた。

さらに巻末には、終章として、「2010年代に向けて」と題し、ゼロ年代の批評を踏まえながら、今後の批評の方向性についても考察している。
自分自身は、ゼロ年代の批評を追いかけていたわけではないけれども、この1冊を読むことで、全体の流れ、個々の論点、さらには今後の批評についても知ることができて、読んで良かったと思う。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
「ゼロ年代の批評界で大きな軸になった」東浩紀『動ポモ』は

「社会全体を支配していた」「大きな物語」が

「凋落して社会のまとまりが弱体化したのがポストモダン」

というリオタールの論を我が国に援用し

高度経済成長が終焉した70年代に「大きな物語」の凋落を見る。

そして戦後イデオロギーを軸に45−70年を「理想の時代」

70−95年を「虚構の時代」とする大澤真幸の時代区分を踏襲した上で

95年以降を「動物の時代」と命名。

A.コジェーヴが「欲求によって反応するアメリカの消費者を観察した際の言葉の転用」であるが

東は「お約束的な要素の組み合わせ」への「萌え」を

「要素が登録されているデータベースにアクセスしている「データベース消費」であり、

「動物化」した欲求のあらわれ」と見

「「動物化」した人間は、人間が相手ではなくアーキテクチャに用意されたシステムとのやりとりでも

コミュニケーション欲求が満たされる」と言う。

-

この「物語の内容よりも「環境」やデータベースの分析に力を入れた」「アーキテクチャ重視」の東に対し

「コミュニケーション重視」の宇野常寛(『ゼロ年代の想像力』)は

「二〇〇一年以前の「古い想像力」/それ以後の「新しい想像力」という、

より狭い時代区分をぶつけることで反論とした」が

その後彼らは「一種の共闘、補完関係」に向かい

「宮台−東−宇野という批評界の文脈」を形成。

-

濱野智史『アーキテクチャの生態系』は

「建設、社会設計、コンピュータ・システムの意味をあわせ持つアーキテクチャとは、

「私」たちをとりまく世界を規定しようとするもの」とするが

東前掲書によれば「現代社会において人間の生活にいつの間にか入り込んで人々の行動を制御する、

工学的で匿名的な権力の総称」であり

東は「国民間のコミュニケーション抜きで各人の行動、欲求を

アーキテクチャの技術によりデータ収集して解析し、

みんなの無意識を「一般意志2.0」として可視化する」「民主主義2.0」を提唱。

他書にも幾つか触れたかったが紙幅が尽きた。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書|Amazonが確認した購入
あまり面白くなかった。

表題通り『ゼロ世代の論点』を中心人物とその著作を取り上げながら、まとめようとしていた。

しかし、内容は拡散気味で躍動感に欠け、興味深いテーマにふれても、次ページで論点がズラされるため、読んでて歯がゆい。
ゼロ世代の論者にもその傾向があるので仕方ないと思うが、つまらなかった。

記述が平凡で、輝る部分がなく「これは!」という驚きもない。

そもそもゼロ世代の批評家たちには、「なぜそこに知的投資をする?」という疑問が尽きない。

ナウな事柄について発言したいためか、どうしても個人的な意見に終始し、説得力に欠ける印象を受ける。

私にとって、彼らの批評空間とは、競歩に近い。「それをしてどうする!?」と思わずにいられないのだ。
(競歩愛好家のみなさん、すみません。)

その点、浅田彰などのほうが、開き直っていて好感を持てる。

本書は正直いって、あまりお薦めできない。ゼロ世代好きにはいいでしょうが。。
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