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5つ星のうち 5.0
■先に行く人がいてもいい。しかし、たためる人がいての話。,
By
レビュー対象商品: ゼロ年代の想像力 (ハヤカワ文庫 JA ウ 3-1) (文庫)
■こういう本で、時代、社会の「催眠」をとかなければ、ウルトラマンや仮面ライダーで育った世代は、 永遠に大人になれないまま死ぬことになる。 そういう自覚を促すような本として受け止めました。 9.11、3.11以降の、想定外の人災・天才を経ても、 未だに戦後の薄っぺらな消費社会のオブラートに包まれた閉塞日本社会で、 まさか、近代の用意した「産業社会に素直な人間」としての大人を目指す人がいればの話ですが。 先に行くためにも、こういう旧態ふとんセットのたたみと圧縮は、必要だと思います。 この想像力を、次の世界制作にこそ活かそう。
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
開き直ることしかとりうる道はないのだろうか。,
By bitter sweet symphony (千葉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ゼロ年代の想像力 (ハヤカワ文庫 JA ウ 3-1) (文庫)
インターネット時代の高速化・細分化された現実に追いつけず、周回遅れの表現者と表現されたもの、をさらに周回遅れで追いかける評論家・批評家という図式。先行する評論家・批評家はさらにもう数周回遅れているのにそろってそれに気づいていないんだぜ、というのが本書のモチベーションの多くを占めているのがまた辛い部分。周回遅れでリンケージされている現実と創作物の関係性を表現している部分を除けば、作品論はおしなべて父性・母性とそこからの逸脱を中心とした古い図式の使いまわしではないかという印象あり(質はともかく本書と同じロジックで近代文学だろうが70年代少女マンガだろうが破綻なく語れるように読めるので)。評論家・批評家のレベルが落ちたという話ではなくて、本書で述べられていることを敷衍していうなら評論とか批評とかがリーダーシップをとれるような時代は遠い過去の話だという言い方になりますが、時代の空気を吸いまくっている後追い作品より、むしろ時代の空気と関係ないところで表現されている批評するに足りうるものを拾っていくというのが実は大事ではないのかという気はします。
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
まとめた。,
By ぶるーす (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ゼロ年代の想像力 (ハヤカワ文庫 JA ウ 3-1) (文庫)
様々な作品、と言っても、ブームとなったアニメや漫画や特撮、ドラマを評価、斬った評論集ですが。今の時代、評論に意味はあるのか。 そもそも批評に値する構造的強度を誇る作品が存在するのか。 僕にはどうもクドカン作品やデスノートやらにそれがあるとは思えない。 そもそも正否はどうあれ自分の言いたいことをひたすらまくしたてている印象がある。 そのための理論武装は凄まじいが、浅ましい気もする。 こういう評論家の出現こそ、今の時代がバトルロワイヤル的である証明となっている。 果たして宇野氏がこれから評論家としてどの程度の社会的地位を獲得できるのか、見ものです。
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