アニメーション版『ゼロの使い魔』の一期二期を通じた、雑誌向けイラストの集成。DVDジャケット等の収録は他誌に譲っているので注意。
約六〇点に及ぶ収録作品の内、九割が作画監督である藤井昌弘の手によるもので、抱き枕原画等を除くとほぼ全てがルイズをモチーフにしている。つまり一人の人間が一人のキャラだけを五〇点以上も描いたものを集めたという異例の作品集になっている。
そもそも作画監督がシリーズを通してアイテムまで一手に描き下ろす事そのものが異例であり、しかも人気作品で点数も多いことを考えるとちょっとした偉業感すら感じる。
つまり、この作品では私たちのイメージするアニメ版のルイズ=藤井昌弘作画というのが今までずっと保証されてきたということで、その独特の華やかさを持つ絵柄が作品の魅力を担保してきたのだと思う。
理屈はともかく、若干きわどい画題が多い同作品のビジュアルが全て大判サイズで一つ一つ見られるのはとても嬉しい。ピンク・肌色・ローレグの三点セットで埋め尽くされた当誌は、キャラ好き・作画好きには見逃せない。
本物の画集のように作画担当者のコメントなどはない(ターゲットもマニア向けではない)が、こういった機会そのものが希少であることを考えると押さえておきたい一冊だと思う。