第1巻、第2巻と真面目にレビューしてきたのですが、そろそろこの巻あたりから、読んでいて正気を保つのが困難になってきました。
ルイズがやばい。
名門のお嬢様にして超美少女。魔法の才能は無いが、そのプライドは天よりも高く、使い魔であるサイトの扱いは犬以下・粗大ゴミ以上。でも本当はサイト大好き。まさに至高のツンデレっ娘。
シエスタやばい。
脱いだら凄いメイドさん。普段は引っ込み思案なのに、いざ思い立ったら電光石火の行動力。前巻までは完全に脇キャラだったのに、いきなりサイトのお風呂に入ってくるわ、サイトを押し倒そうとするわでルイズのライバルに熱烈立候補。
で、そんな二人の美少女の間で翻弄される、幸せなサイト君なんですが・・・
今巻では、今まで隠されていた「落ち込むとトコトンどん底」という性格が暴露されます。
前巻のアルビオンでの大活躍で、ルイズもサイトを「けっこういいかも」と見直し、「使い魔」から「人間」へとその認識がランクアップ。いままで当たり前にさせていた、着替えの手伝いや下着の洗濯が、急に恥ずかしくなり、異性として意識しはじめます。
・・・このようにサイトにとってせっかくの「チャンス」であるのに、奴ってば前回の夜這いの件でルイズに避けられていると思いこみ、ひたすら自虐的に落ち込んでいきます。
自分自身を「醜くて愚かなモグラ」と蔑み、せっかくルイズが優しくしてくれるのに、いちいち「ご、ごめんなしゃい」と情けない口調で謝り続けます。
もうこのあたりの二人の歯車が噛み合わない描写は、作者の真骨頂であり、読んでいて楽しく翻弄されてしまいます。そして、今までちょっと格好良すぎだったサイト君が、かなりのダメ人間である事がわかり、共感が持てます。
ストーリー上でも、ラストの戦闘で劇的な展開があり、引きつけられます。
シリーズを通しても、かなり良く出来た巻と言えるでしょう。