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ゼロになるからだ
 
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ゼロになるからだ [単行本]

覚 和歌子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「千と千尋の神隠し」主題歌作詞者が贈る第1作品集!生きている不思議と死んでいく不思議を往き来する―21世紀の巫女が優しくうたう祈りのような物語、寓話のような詩。

内容(「MARC」データベースより)

生きている不思議と死んでいく不思議を往き来する。21世紀の巫女が優しくうたう祈りのような物語、寓話のような物語。「千と千尋の神隠し」主題歌の作詞者による第1詩集。

登録情報

  • 単行本: 214ページ
  • 出版社: 徳間書店 (2002/04)
  • ISBN-10: 419861511X
  • ISBN-13: 978-4198615116
  • 発売日: 2002/04
  • 商品の寸法: 21.2 x 13.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 Wonders never cease, in beling alive and dead, 2002/5/1
レビュー対象商品: ゼロになるからだ (単行本)
映画「千と千尋の神隠し」のタイトルソング、「いつも何度でも」の歌詞にでてくるのが、「ゼロになるからだ」です。本のおびには、谷川俊太郎さんが、「からだが ゼロになるとき、それは 死のときだとも思えるが、生きていても そういう瞬間はあるのではないか。」ということばを寄せています。わたしが「ゼロになるからだ」と歌で聴いたときには、むしろ、生きている中でのことが描かれているのだと感じていました。「さよならのときの静かな胸」のあとに「ゼロになるからだが耳をすませる」と続くので、大好きな人にさよならをするときに、全身を感覚器官に感じてしまうほど敏感になって、その人を感じていたい気持ちから、自分の内側が無限の空間になってしまっている、そんな瞬間のことだと想像して!!いました。こんな風に人によっていろんな解釈ができる表現ができる、作者の「ことば」に対する感覚は、この本の中で、自由に遊んでいます。Wonders never cease, in being alive and dead.「生きている不思議 死んでいく不思議」はかくれたテ-マかもしれません。「オリ-ブ」という作品では、普通は詩にでてくるはずもないような負けず嫌いのおじさんの物語が、詩によって語られています。「三月のオペラ」は、語られている世界はまるで違うのになぜか、中原中也の「サ-カス」の空気を感じました。太宰治の心中をテ-マにした詩もあります。本をぱらぱらめくって好きなところから読んで、そして、再び最初から読み直して、どうして、この詩が、この章に?と考えるのもまた、「ゼロになるからだ」が満たされていく経験です。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 その分別が出来ないものが目の前に現れたとしたらどうなるのか, 2011/7/23
By 
くにたち蟄居日記 (Surabaya,Indonesia) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: ゼロになるからだ (単行本)
映画「千と千尋の神隠し」の主題曲「いつも何度でも」という歌詞が今回の震災に余りに重なることを知り、作詞者への興味が沸き、本作を読むきっかけとなった。

 本作は詩集なのだろうか、短編小説集なのだろうか。まずこの問いかけから始めざるを得ない。詩というには圧倒的な物語があり、物語というには圧倒的な詩のイメージがある。そもそも詩と物語を分けること自体、僕には分からないのだ。

 「分ける」と「分かる」という言葉の意味がそこにある。

 人は物事を分けて分類し、区別することで物事を「分かる」ようにしている。その分別が出来ないものが目の前に現れたとしたらどうなるのか。僕にとって それが本作を読むという体験であった。

 「ゼロになるからだ」、これが本作の題名だ。

 「いつも何度でも」という詩では「ゼロになるからだ」とは「耳をすませる」ものであり、「充たされていけ」と言われるものだ。「ゼロになるからだ」とは「死を迎えた体」だと考えるにしては、余りに活き活きしたイメージではないか。「生きている不思議」と「死んでいく不思議」とを並べる作者にとっては、「死」が「活き活き」しても何の不思議でもないのかもしれない。いや、何の不思議であっても良いのだろう。

 活き活きとした動きを固定化した静謐な画とでも呼べば良いのだろうか。本作を読み終えて、何か言葉にして表さなくてはならないとしたら、そんな陳腐な言い方しかできない。但し、そんな言葉に出来ない何かを表現すること自体が不可能なのだろうと諦めるしかない。そういう地点に本書は立っているからだ。
 

 
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