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ゼロから学ぶ経済政策  日本を幸福にする経済政策のつくり方 (角川oneテーマ21)
 
 

ゼロから学ぶ経済政策 日本を幸福にする経済政策のつくり方 (角川oneテーマ21) [新書]

飯田 泰之
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

経済政策の基本である「成長政策」「安定化政策」「再分配政策」を、日銀の政策や年金問題など具体例をもとにわかりやすく解説。日本経済の処方箋を自らの手で作り出す最良の教科書登場!

内容(「BOOK」データベースより)

日本人にとっての「幸福」とは?経済政策への誤解を正す、日本経済への究極の処方箋。気鋭のエコノミストによる経済の教科書の決定版。この一冊で、経済政策の基礎を網羅。

登録情報

  • 新書: 213ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/11/10)
  • ISBN-10: 4047102571
  • ISBN-13: 978-4047102576
  • 発売日: 2010/11/10
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mfhty トップ500レビュアー VINE™ メンバー
 本書は、経済政策全般を、「成長政策」「安定化政策」「再分配政策」の3つの柱に分類・整理し、解説した本です。
 私は、本書を読みながら、
(a) 良い意味でも悪い意味でも、教科書的なテイストの本と感じる
(b) 「大学の経済学部で経済学の基礎を学び始めた」程度の知識がないと少ししんどい内容であり、「経済政策のズブの素人」が読んでも何が書いてあるか理解しにくいのではないか
(c) 反面、経済学部出身の人によっては、やや物足りない内容ではないか
(d) しかし、これだけの内容を1冊にまとめ、しかもそれなりに分かりやすく書いてあるのはとても評価できる
と感じました。

 このような感じがする理由を、本書の「あとがき」を読んで理解できました。そこには、概ねこのように書かれています。
(a) 著者は4年前に「ゼミナール 経済政策入門」を出版した。その本は好評であったが、教科書として採用してもらった諸先生から「入門の教科書としては難しすぎる」と言われた。そこで、そのジュニア版を書くことにした。
(b) なお、「教科書」的な記述に加え、著者の感情と価値観に基づいた判断を添えるようにした。

 本書は、幅広い内容をコンパクトに上手に解説しており、経済学の初心者が知識を整理するためには、とても有益な本と思います。
 また、私のように、昔、経済政策を学んだ者にとっても、けっこう懐かしく、興味を持って読めました。最近では、小泉政権のスタンスが(良い悪いはともかくとして)はっきりしていましたが、そのあとの政権は、経済政策的にがどちらを向いているのか判然としないまま、景気対策として補正予算が漫然と組まれているような気もします。
 (上記のように、知識がなさすぎる人や知識を有する人にとってはあまり有益でないかもしれませんが)、幅広い人が本書のような本を読んで、「経済政策はどうあるべきか」に関心をもつことも重要かもしれません。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 左党犬 トップ500レビュアー
 経済政策の基本をわかりやすく解説した新書版のレクチャー。順を追って読んでいけば、経済政策の素人にもスッキリわかるようなロジカルな構成の本になっている。

 著者の基本姿勢は、国民の一人一人にとっての「幸福度」を高めるための経済政策とは何かということにある。「幸福を増やす」政策は、「成長政策」と「安定化政策」(財政政策と金融政策)。「不幸を減らす」政策として「再分配政策」がある。この「3つの政策」で説明する著者のレクチャーは、非常に明確で理解しやすい。
 結論からいえば、この「3つの政策」をバランスよく、うまく行うことが経済政策の基本である。ぞれぞれの経済政策についての詳しい説明が、時事的なテーマも織り交ぜながら、新書版一冊で説明されている。

 「経済成長政策」はミクロ経済学。「安定化政策」は財政政策と金融政策にかかわるマクロ経済学。基本的な経済理論を、時事的な話題を織り込みながら、比喩的な表現も使った説明はたいへんわかりやすい。
 「再分配政策」は、著者の表現をつかえば「不幸を減らす」政策である。この政策にかんする議論は、政策のテクニカルな側面だけではなく、必然的に政治経済思想にまで踏み込まざるをえないので、賛否が大きくわかれるであろう。1975年生まれの著者が属する世代とそれより上の世代とでは、再分配をめぐる利害関係が一致しないからだ。若い世代を不幸にしないための経済政策提案まで踏み込んでいるので、この点にかんしては、さらにより突っ込んだ議論を理解するための前提となろう。

 全体的に非常に明快でわかりやすい経済政策入門書であるが、編集にはもう一工夫ほしかったところだ。最近のビジネス書のように重要用語や重要事項は太字ゴチックで強調したり、本の構成をフローチャートとして一枚入れておくとか、各章ごとに「本章のまとめ」として整理するなどされていると、レファレンスとしても使える本になったと思う。あまり教科書っぽくしたくないというのが著者の意向なのかもしれないのだが・・・

 とはいえ、さらなる政権交代も視野に入ってきた現在、各政党が打ち出す経済政策の理解は、日本国民にとっての基本的教養となったといってもいい。経済政策の中身が、回り回って自分の経済的な「幸福」にどうつながってくるのか、これを基礎から理解したい人のための適切な入門書になっている。

 この分野で何か一冊と聞かれたら、迷わず本書を推薦したい。
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23 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書は、一般向けに経済政策の「いろは」を解説することを目的としたものです。

経済学や経済政策について一定の知見を持っている人にとっては、いずれも「どこかで聞いた話」であり、特段の目新しさはないでしょう。経済の初心者にとってのみ有意義な本だと思います。

内容自体は、それなりに整理されています。経済政策を成長政策、安定化政策、再分配政策の3つに分類した上で、それぞれの政策がどのようなものなのか、そして、その政策の意義がどのような点にあるのかを一つずつ解説していきます。ひとくくりにして「経済政策」と言われてしまうものを、3つに分解して整理をして論じている点は評価できます。

特に、経済政策の中で見落とされがちな「安定化政策」に紙面を割いた点は評価できます。安定化政策の具体的な例として、ビルトインスタビライザーと財政政策(フィスカルポリシー)を中心に解説しています。しかしながら、著者の議論は、近年の安定化政策において最も重要な論点が「グローバル化の中でいかに国内経済の安定性を保つか」であることを見落としています。リーマンショック後の経済の落ち込みや最近の急激な円高などの「不安定」は、いずれも経済のグローバル化とは切り離せない問題です。グローバル化の波から国内経済を守るための安定化政策である為替政策や貿易・投資政策について触れていない点は、どうしても手落ちという感が否めません。

このように、物足りない点はありますが、経済の初心者が「経済政策とは何であるか」を整理しながら学ぶには有益な本と言えます。新書で価格も手ごろなので、手にとってみる価値はあると思います。
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