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ゼラニウム (中公文庫)
 
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ゼラニウム (中公文庫) [文庫]

堀江 敏幸
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

水道橋のある街で事故に遭った女ともだち。主人のいない部屋で晩餐に腕をふるう料理人。排水管の水漏れ解決に奮闘する下宿人の私―。異国に暮らした男と個性的で印象深い女たちの物語。ほのかな官能とユーモアを湛えた珠玉の短篇集。

内容(「MARC」データベースより)

黒革レーシングスーツ姿で事故に死した女、頭の鈍い老婦人、黄色いワンピース姿のフィリピンメイド…。どこか変な女たちを静謐なユーモアで描いた短編集。標題作「ゼラニウム」を含む6篇を収録。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 185ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/9/22)
  • ISBN-10: 412205365X
  • ISBN-13: 978-4122053656
  • 発売日: 2010/9/22
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 174,336位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
どうしてこんな言葉使いができるのだろう。
冒頭の短編「薔薇のある墓地」の数頁で私は、そのいぶし銀のような表現の積み重ねに、絶望的な憧憬を感じざるを得なかった。現代の日本にこれだけ言葉の使い方において想像力に富んだ、繊細な神経の作家がいるのかと思うと、何か救われるような心地さえする。
久しぶりに日本語を読む喜びを堪能した。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
2002/6/8
形式:単行本
そこはかとなく漂う情感。緻密な描写。静かな日常のなかに瞬く、人という現象。
妥協というものを極力排し、そうとでしか書きあらわすことしかできない書き手の業のようなものを感じます。
真摯なる文章作品。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本著は2000年の夏季と冬季号をのぞき、1999年夏季号から2001年春季号の『小説トリッパー』に執筆されたものとある。
薔薇のある墓地、さくらんぼのある家、砂の森、アメリカの晩餐、ゼラニウム、梟の館、の6編で構成される短編集となっている。
『雪沼とその周辺』などこれまで馴染んできたように、もの静かで坦々としているこの作家特有の印象とはちがって、ここにおさめられた短編は少しドラマチックである。
帯には“日常の揺らぎを転写する、あたらしい散文のかたち”とあるけれど、今からみれば10年前の新境地と位置づけられる作品なのだろうか。
確かに、それぞれの作品にはサスペンス風でもありユーモラスな印象をうけとることもできるけれど、やはりこの作家ならではの文体をとおして浮上する独特の地平(文学)が素晴らしいと思うしたいへん魅力的である。
また、滑稽さもあるのだがきわめて洗練されていて上質であるとの印象をうける、というのが正直なところだ。個人的にはゼラニウムが好きなのだが、砂の森や梟の館もよかった。
実話でもなくフィクションともいい切れない不思議なリアリティーを感じることができるドラマチックな一冊といえばいいのか、一編だけでも立ち読みすれば、まちがいなく納得されるはず。どうぞ、お読みください。
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