元々いきりたったとこの少ない人だから、ストリングスの彩りや鳴り響くホーンズを削れば、これ程沈鬱な印象を与えてしまうのか?ボーカルやメロディーが暗いという訳ではない。むしろ今まで通りのカーティスだ。ただ動きを極力少なくしルート音を大事にするベースライン、タイトに刻むドラムス、ひかえめかつシャープなホーンズ等のミニマムなバッキングからは、いつもの(いわゆるニューソウルらしい)"華やかさ"や"流麗さ"は感じられない。(1)(4)(6)のようなミッドテンポなファンクマナーの曲に、浮ついたところのない重量感を特に感じる。たしかに暗いトーンでアルバムは統一されているが、演奏者の確かな技量に支えられ、気持ちの良いグルーヴが堪能できる。