文化庁メディア芸術祭にて展示されており、はじめてその存在を知った。
ブログに毎日綴られ、現在も続いている漫画というか俳句に近い絵物語。
漫画誌で連載していない無名の新人ながら淡々と描き続ける力、言葉にならない絶妙な瞬間をすくいとる表現力は類をみない。たまにシュールでわかりにくいものもあるが、読者への問いかけであり成長中の証なのだろう。コマ運び、言葉遣いなどはすでに独特のリズムを習得しているようだ。ライブ感のあるオンラインと比べ、書籍化された本作では、より丁寧に作品世界を楽しむことができた。帯に言葉を寄せた森見登美彦氏は、自らの日記で
『どきどきするところもあれば、
ハッとするところもあり、
可愛いところもあれば、
美しいところもあり、
ヘンテコなところもあり、
分かるようで分からないところもある。
オモシロイのである。』
と紹介。
すでにネット上ではファンが散見されるが、しっかりとプロの目から評価されることを願う。
ブレイク後には全編フルカラーの続編に期待。