本製品(CRSJ35EU3)をSIL3132チップ搭載のSATAカード(CIF-eSATAP2R5)にeSATA接続して使用中です。複数の外付けHDDケースをまとめることができ、配線がすっきりして、机も広くなりました。
▼良いところ
・ドライバ(ねじ回し)不要で、設置が非常に簡単 → もう戻れないかも…
・電源連動で、いちいちON/OFF不要 → もう戻れないかも…
・ドライブ1台あたり約4000円、安くはないが現実的なお値段。
▼ドライブの温度はHard Disk Sentinelでモニタリング可能
ポートマルチプライヤで接続したドライブのSMART情報は、ハンガリー製のフリーウェア「Hard Disk Sentinel」(英語)で取得できます。SIL3132/SIL3124/SIL3114チップSATA拡張カードの全ポート認識はもちろん、ポートマルチプライヤ接続ドライブも全数認識し、SMART情報を取得でき、タスクトレイに温度アイコンを表示します。Hard Disk Sentinelのフリー版は、シェアウェアであるProfessionalのTrial版と兼用で、起動の都度「アップグレードしようよ」画面(英語)が表示されます。日本語版はありません。
本当はCrystalDiskInfoを使いたかったのですが、SiliconImageチップでは最初のドライブしか認識してくれません(Win7SP1x64)。仕様のようで、断念しました。
▼平時、7200RPMドライブは42度、5400RPMドライブは36度。
温度は変動するので一概に言えませんが、CRSJ35EU3 に搭載した7200RPM高回転ドライブの温度は42度、5400RPMでは36度です(室温27度・平時)。7200RPM×4構成では、46度(室温26度)に達しました。暖房を入れた部屋では49度も記録しています。
HGSTの7200RPMドライブのSMART温度を、設置環境によって、以下のようになります。
・44〜40度 CRSJ35EU3 本製品・・・低くこもる稼動音。暖房を入れた部屋で最高49度を記録。
・40〜36度 m9580CT/JP PC内 ・・・強力ファンを取り付けているが、夏場は更に上昇。
・36〜32度 OWL-EGP35/EU ガチャポンパッ!・・・絶対的な冷却性能と、圧倒的な騒音。
本製品はエアフローを考慮した作りにはなっており、SATAコネクタ側にちゃんと排気口がありますが(NV-HS402U3Sは行き止まり)、風量が絶対的に不足しており、冷却性能は今ひとつです。
GoogleのHDD故障率レポートでは、最適温度は40-45度、45度以上は3年故障率が上昇し、50度以上は危険です。HDDスペックシートの上限温度は60度です(HDDレコーダ内蔵の耐熱仕様品だと75度)。一般に、湿度が上がると耐用温度上限が下がります。夏場、エアコンを切った部屋で7200RPMを積んで動かしっぱなし・・・には向かないですね。
▼設置段による温度の違いは約3度、4段目が一番低い
温度が高い順に、2→1→3→4段となるかと思います。全体で3度程度の差があります。もっとも、条件が一様でない上、温度は刻々と変わるため、一概には言えない部分もあります
色々試した結果、以下のように配置することで、全体の温度上昇を抑え、45度超えが起きにくくなりました。
・7200RPM×4は避けるべき、排熱が追いつかない
・7200RPM×3+5400RPM×1の時は、7200RPMを1,3,4段に、5400RPMを2段に入れる。
・7200RPM×2+5400RPM×2の時は、7200RPMを2,4段に、5400RPMを1,3段に入れる。
まとめると、「7200RPMは4段優先、7200RPM同士の隣接は避けるが、3,4段隣接は許容範囲」です。
▼気づいたこと
・SiliconImageチップのSATA BASE BIOS(またはBIOS無し)+m9580CT/JPのAWARD BIOSでは、本製品のドライブからはBOOTできません。ポートマルチプライヤの個別ドライブがHDD選択肢に含まれません。
・USB接続した場合、マザーボードBIOSのブート設定項目で、各ドライブがFDDとして認識されました。通常のUSB外付ドライブはHDDとして認識されるのですが…。また、SeagateドライブはBIOSでは認識されませんでした。
・ICH9R/RAIDモードでは、最初のドライブしか認識されませんでした。ICH9R自体は、データシートでは、FIS方式のポートマルチプライヤに対応しているはずなんですが。起動ドライブがICH9RのRAID0アレイなので、AHCIモードは確認できていません。
・eSATA→USBに付け替えると、eSATAで初期化したドライブのパーティション情報を読み取らず、Widnowsが初期化を促してきました。eSATAに戻すと読むことができます。ドライブは、元々ガチャポンパッeSATA接続で初期化した2〜3TB品を詰め替えたものです。ガチャポンパッ!でも、eSATAからUSBに接続替えした問は、同様に、パーティションが認識されませんでした。
<2011.11.18>
内部を覗いてみました。競合製品に比べ、エアフローは配慮した作りになっています。しかし、絶対的な風量不足は否めず、高回転・高発熱ドライブには不向きです。静音性重視なのかも知れませんが、高回転ドライブ向けの爆音強冷却モードがあるとうれしいですね。
コントロール基板のポートマルチプライヤチップはJMB321。SATA2の1to5ポート品で、本製品では1ポートは未使用です。USB3.0接続は、JMS539によるブリッジで、性能はeSATA接続時よりも低くなります。このチップ、NECのUSB3.0チップとの相性が取り沙汰されていましたね。JmicronチップはJMB363でBSODトラブルを経験したことがあり、少々心配。
本製品の接続にお薦めできるPC側インターフェースは、(1)PCIeのSATA2、(2)PCIeのUSB3.0、(3)PCIのSATA2 となります。チップセットのSATAは、ICH9R/RAIDモードでは成功しませんでした。
<2011.12>
主電源についてPC本体との同時電源ONはNGです。本製品の主電源(背面)を入れたあと、PCの電源を入れるまで、少し時間をおかないと(数分おけばOK)、本製品側のドライブが認識されないことがあります。この状態では、本製品のファンは回転せず、アクセスランプも点灯しませんが、稀に一部ドライブが回転状態になっていることがあります。先日気付いたところHGSTの7200RPMドライブ(2TB)が60度を超える蒸し焼き状態になっていました。これはメーカーの定める上限温度であり、危険レベルです(HDD Sentinelの赤警告を初めて見ました)。注意が必要です。
私は寒さに弱く偏頭痛持ちのため、体調が悪くなると、エアコンを最強にし更に床暖を入れることがあります。室温が30度超になると、ちらほらHDDが50度越えするようになりました。この状態でドライブ引越しを行ったところ、HGSTのHDS722020ALA330(7200RPM/2TB)が54度まで行ってしまいました…。