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感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)―Tanabe Seiko Collection〈3〉 (ポプラ文庫)
 
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感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)―Tanabe Seiko Collection〈3〉 (ポプラ文庫) [文庫]

田辺 聖子
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感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)―Tanabe Seiko Collection〈3〉 (ポプラ文庫) + 女子校育ち (ちくまプリマー新書)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

共産党員のケイを本気で愛するが、みのらない有以子。傷心を抱えたまま親友のヒロシと旅行にでかけようとするが…(「感傷旅行」)。芥川賞を受賞した表題作ほか、様々な思いを抱え旅に出る男と女の物語を集めた短篇集。巻末に著者インタビューを収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

田辺 聖子
1928年大阪生まれ。樟蔭女子専門学校国文科卒。’64年「感傷旅行」で、第50回芥川賞を受賞以降、受賞多数。古典の現代語訳やエッセイも手がける。’95年紫綬褒章受章、’00年に文化功労者となり、’08年文化勲章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 217ページ
  • 出版社: ポプラ社 (2009/02)
  • ISBN-10: 459110835X
  • ISBN-13: 978-4591108352
  • 発売日: 2009/02
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By Dolly the Cat トップ50レビュアー
形式:文庫
 田辺さんが30歳半ばで芥川賞を受賞された表題作がスゴイ! 美人ではないが恋人には事欠かない37歳の有以子と、彼女が心底ほれたマルクス・レーニン主義を唱える「党員」ケイ、そして22歳の新進放送ライター「僕」との三角関係が、苦く切なく、鬼気迫る調子で描かれる。後年の気楽な恋物語とはかなり違う印象だ。
 なにより、ケイにふられてボロボロになった有以子と、二人を複雑な思いで見ていた「僕」の、最後の対決シーンには息を呑まされる。大人の打算と人の弱さとがないまぜとなり、罵倒とビンタと誘惑の応酬のなか、二人は駆け引きを続ける。そして、最後はハッピーエンドではなく、苦々しい感慨で締めくくられるのだ。あの時代に「党員」や「党」のことを書いた勇気にも感心させられた。
 巻末のインタビューでは、田辺さんの小説に対する姿勢もよく伝わってきた。
 ポプラ文庫で始まった、田辺さんのベストセレクション・シリーズは、きれいなものを愛する田辺さんにふさわしい、黒地に甘いコラージュが施された、とてもシックな装丁なのだが、ひとつ重大な不満が残る。出典一覧には、底本のタイトルと出版社しかなく、その作品の初出年がわからないのだ。田辺さんの作風の変遷を知るうえでも、初出年は不可欠だと思うのだが。
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