自分は絵描きなのですが、第6章の「どんな絵が上手いのか」の項が気になり、読んでみました。
全体的に、どこかで聞いた事、見たことの有る、知っている情報が多く、
(脳科学系を取り扱ったTVなど見てたら出てくるようなイージーなもの/自閉症の子の描く絵やだまし絵など)
それをわざわざ小難しい言葉で連ねたような面倒くさい本でした。
「そりゃそうだろ」っていう簡単な事をつらつらと遠まわしに書いています。
結局何が言いたいのか、結論が出ないまま、何章も何章も続き、
大学生が無理矢理小難しく書いた出来の悪い論文のような印象を受けました。(実際のお歳とは違いますが)
著者の固定概念が強くて、柔軟性に欠ける様な気がします。
「誰もが大体こう思うだろう」「一般的にはこうだ」と言い切る所が時折ありますが、
それに当てはまらない人は多々いると思います。
というか私は全く当てはまりませんでした。
長らく会っていない友人の話をした次の日、偶然、街の雑踏で運命的に劇的に「見つけた気が」する、錯覚。
これを、運命でも偶然でもなく、多くの場合が心の問題だと言い切る。
無意識でも記憶の片隅には残っていますから、似てる人を見てハッとなる事は誰でも有りえると思います。
「似てるけどよく見たら違う人だった」「それは残念ながら錯覚です。」とわざわざ言っているのなら、読者を馬鹿にしているのか、
「あそこに友人が、いたような気がした…」「それは錯覚です。」なら、ちょっと精神不安定な人とお医者さんです。
それにしても、本当に物凄い確立で友人と街中やイベントで出会った事なら何度か経験有りますが、上記の様な曖昧な経験は一度もありません。
というか、わざわざ例え話に上げる程の話とは思えない。
「幽霊は錯覚」の話も上げるには、説得力も無くあまりに弱すぎる。
また、「白雪姫は黒髪で大きなリボンをつけて、いかにも子供っぽく、
アリスは大人っぽく色っぽい、そんなイメージが標準回答だろう。それがディズニーが作り上げたキャラの姿である。」というのも
何かひっかかるものがあります…著者のイメージなのでしょう。
どうも黒髪→アジア人→童顔。 金髪→欧米人→大人顔、の方程式が有る様に思えました。
一番不快だったのが、読み書きが難しい「ディスレクシア」の人の話の中で
某政治家はこの障害ではない。文章の大半は問題なく読めているのだから、単に漢字の勉強をしていないだけ、という一文。
上手く皮肉を言ったつもりなのか…。読者によっては不快な気持ちになるのは明らかなのに、意味もなく全く本書に関係のない必要のない文を盛り込んでいます。
自分とは相性が悪かっただけだとは思います。
このレビューに真逆な印象を持ったなら楽しめるかもしれません。
絵を描くにあたり、知覚に関しての知識も集めたくて色々読んだり調べたりしてきて、情報がかぶった事もあるので
これから知りたいという人には多少良いかもしれません。(只、やはりテレビで見るようなイージーな情報が多い気はします…)