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最近のアクションやサスペンス映画は、斬新なものを狙って、展開に凝りすぎるあまり、物語が破綻したり、スッキリ感が少なかったりする。その不満を解消してくれるのが本作。キム・ベイシンガー演じる高校の科学教師ジェシカが何者かに誘拐され、監禁された部屋にあった壊れかけの電話機で外部との接触を試みる。唯一、つながったのが若者ライアンの携帯電話。初めはイタズラ電話だと思っていた彼も、ジェシカの危機に気づき、監禁場所を探し始める。
命綱が見知らぬ相手のケータイだけという設定で、状況を好転、あるいは悪化させる脚本が見事。バッテリー切れや圏外、混線など、身近なケータイ機能が事件を左右するという点も面白い。そこに、軽い性格のライアンが正義の男へと変身していく様子や、ジェシカの科学知識が生きる反撃が絶妙に絡み、全編、緩みや無駄が一切感じられない。事件を知る警察の動きもサイドストーリーとしてうまく機能している。映画本来が与えるスリルや緊迫感の神髄を、本作は改めて教えてくれるはずだ。(斉藤博昭)
命綱が見知らぬ相手のケータイだけという設定で、状況を好転、あるいは悪化させる脚本が見事。バッテリー切れや圏外、混線など、身近なケータイ機能が事件を左右するという点も面白い。そこに、軽い性格のライアンが正義の男へと変身していく様子や、ジェシカの科学知識が生きる反撃が絶妙に絡み、全編、緩みや無駄が一切感じられない。事件を知る警察の動きもサイドストーリーとしてうまく機能している。映画本来が与えるスリルや緊迫感の神髄を、本作は改めて教えてくれるはずだ。(斉藤博昭)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
突然拉致監禁された女性が、見知らぬ誰かに繋がった電話を頼りに脱出を試みるサスペンススリラー。主演のキム・ベイシンガーとハリウッド注目の若手俳優、クリス・エバンスをはじめ、ジェイソン・ステイサム、ウィリアム・H・メイシーら個性派俳優が共演。
内容(「Oricon」データベースより)
一本の電話でつなぐ命、見知らぬ相手をどこまで信じられるのか…。見えない敵と戦うスリル、想像がつかない展開に最後まで目が離せない。出演はキム・ベイシンガー、クリス・エバンスほか。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
女を口説くことにしか興味がない若者、ライアンの携帯に、見知らぬ女から電話がかかってくる。女はジェシカという名で、今、誰かに誘拐・監禁されているという。「助けて!」――誘拐犯の目を盗み、壊された電話を手作業で直してやっと発信したという必死の声に、疑心暗鬼だったライアンも本気になっていく。やがてジェシカの息子や夫も誘拐され、その裏にある薄汚い事件も見えてきて――。偶然つながった通話が唯一の命綱という状態では、携帯の充電が切れても、トンネルで電波が届かなくなっても、すべてが終わってしまう。誰にとっても身近なものだからこその、緊迫感あるドラマ。映画のヒントとなった現実の事件を総括する特典映像も興味深い。 (吉田正太) --- 2005年10月号