著者はまず、消費者ニーズ、精神世界、教育、優れた起業家、優先順位決定の具体的ケース、リエンジニアリング、リレーション・マーケティングなど、多彩な観点から人々の価値観が急激に変化していることを指摘。そこで「今、何をすべきなのかを自分たちで考え尽くす組織に変革する」こと、「フィールドで自分で考えそして行動する」こと、ビジョンを設定することなどが必要だと論じる。「共生」などビジネスから縁遠いような概念をも吸収するなど、新鮮な刺激が得られる論考である。
本書は、こうした自己啓発書的な性格をもつ一方で、仕事術や心理戦術、マーケティング論、人脈のつくり方、プレゼンのノウハウなどを紹介したノウハウ書としての一面も備えている。「できるヤツ」の働き方など、興味を引く内容も盛り込まれている。
著者は一連の主張のなかで、今ビジネスパーソンには、社会、企業、職場、家庭にとって自分とは何かを問い、「自分概念」を再確認することが求められていると説く。多数の要素が詰め込まれた感のある1冊だが、全体を貫くビジネスパーソンへの提言は秀逸で、自分を磨くよき指針となる。(棚上 勉)
本書は、この閉塞的状況のなかで、ビジネスパーソンが生き残り、さらには自らを企業になくてはならない人材にスキルアップしていく手法を、コンサルタントの目を通して具体的に紹介したものである。
本書のなかで、著者は、「できるヤツは、客観を主観化できる 主観を客観化できる」と言っている。自分が置かれている状況は客観的に見、自分の能力は主観的に判断する。何事につけ、我が事には感情が入りやすいものだが、この冷静な自己分析こそスキルアップの基盤だと言うのだ。まさにセルフ・コンサルティングの時代なのである。
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