広告を売る側と買う側の両方で働いてきた人物なら広告業界の味方だろう、と読者は思うかもしれない。だがジーマンは決して手心など加えていないし、最近この業界に広がる「インパクト重視」の風潮には特に厳しい非難を浴びせている。こうした風潮は、本書と時を同じくして出された『The Fall of Advertising & the Rise of PR』でも批判されているが、この2冊がほぼ同時に刊行されたことで、風刺やナンセンス中心のキャンペーンを制作してきた広告会社幹部は不安を抱くに違いない。そういう広告は業界内の賞を取ることはあっても、製品の販売促進にはほとんど役立たないと、どちらの本も主張しているからだ。
ジーマンはまた、マーケティング管理者に対し、死んだ有名人をテレビCMに起用すべきか否か、「ウィルス型マーケティング」のようなはやりものに頼るべきか否か、といった判断の難しい問題についても助言を与えている。昨年(2001年)起きた同時多発テロへの頻繁な言及は、本書の新しさを感じさせる一方で、時として読者に不快感を与えるような表現になってしまっている。「9.11 直後から、ペプシは消費者の関心をこのCMに引きつけておくのにやや苦労し始めた」という具合に。ジーマンはさらに、企業のトップやマーケティング責任者に対し、広告代理店には厳しい態度で対応するよう呼びかけ、代理店の業績評価は彼らの作った広告が評判になるかどうかでなく、製品やサービスの売上が伸びるかどうかを基準にすべきだと忠告している。どれもわかりきったことのようにも思えるが、最近のCMから判断すると、ジーマンの行き届いた思慮深い言葉こそ、広告業界が必要としている刺激剤なのかもしれない。
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「広告の目的は商品を売ること」
これを忘れて、クリエイティブ偏重型のクリエイターが多いですから。
顧客視点でモノを見ないといけないということですね。
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