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セリヌンティウスの舟 (カッパノベルス)
 
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セリヌンティウスの舟 (カッパノベルス) [新書]

石持 浅海
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

ルールはひとつ。信じること。
メロスの友の懊悩を描く、本格の新地平!


荒れ狂う海で、六人のダイバーはお互いの身体をつかんで、ひとつの輪になった。米村美月、吉川清美、大橋麻子、三好保雄、磯崎義春、そして僕、児島克之。
石垣島へのダイビングツアー。その大時化の海で遭難した六人は、信頼で結ばれた、かけがえのない仲間になった――。そんな僕らを突然襲った、米村美月の自殺。彼女はダイビングの後の打ち上げの夜に、青酸カリを飲んだ。その死の意味をもう一度見つめ直すために、再び集まった五人の仲間は、一枚の写真に不審を覚える。青酸カリの入っていた褐色の小瓶のキャップは、なぜ閉められていたのか? 彼女の自殺に、協力者はいなかったのか? メロスの友、セリヌンティウスは「疑心」の荒海に投げ出された!

内容(「BOOK」データベースより)

荒れ狂う海で、六人のダイバーはお互いの身体をつかんで、ひとつの輪になった。米村美月、吉川清美、大橋麻子、三好保雄、磯崎義春、そして、僕、児島克之。石垣島へのダイビングツアー。その大時化の海で遭難した六人は、信頼で結ばれた、かけがえのない仲間になった―。そんな僕らを突然、襲った、米村美月の自殺。彼女はダイビングの後の打ち上げの夜に、青酸カリを飲んだ。その死の意味をもう一度見つめ直すために、再び集まった五人の仲間は、一枚の写真に不審を覚える。青酸カリの入っていた褐色の小瓶のキャップは、なぜ閉められていたのか?彼女の自殺に、協力者はいなかったのか?メロスの友、セリヌンティウスは、「疑心」の荒海の中に投げ出された。

登録情報

  • 新書: 200ページ
  • 出版社: 光文社 (2005/10/20)
  • ISBN-10: 4334076211
  • ISBN-13: 978-4334076214
  • 発売日: 2005/10/20
  • 商品の寸法: 16.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 904,119位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ500レビュアー
形式:新書
登場人物がマンションの一室からほとんど動くことなく、いくつかの回想シーンを
除けば、友人の自殺の真相についてのディスカッションだけで成り立っている本作。

信頼がテーマということで、物語上のモチーフとなっているのは『走れメロス』なの
ですが、過去の事件の真相を議論するという状況設定は『そして扉が閉ざされた』
を下敷きにしたと思われます。

事件当時、自殺に用いられた青酸カリの入った褐色瓶は、
蓋が閉められた状態でテーブルの上に転がっていました。

そうした些細な事実から「自殺する人間に蓋を閉める余裕があったのか?」、「自殺を
幇助した者がいたのではないのか?」、「そばに友人たちが寝ているのに、取り扱い
注意の青酸カリが入った瓶を、無造作に転がした状態にしておくのか?」など、様々な
疑問が生まれ、それらの疑問を検証するという形で、議論が重ねられていきます。
(個人的には、自殺者がうつ伏せで死んでいたことのホワイダニットが秀逸でした)

作者は、本作の登場人物を、お互いにまったく悪意を持たない善意だけの人間関係に
置くことで、現実ではまずあり得ない、ユニークな動機を描きたかったのだと思います。

しかし、そうした特異なメンタリティを共有する集団が行う議論なので、導き出される
ロジックが一般的な良識や倫理からいちじるしく乖離したものとなっているのも事実。

本作では、悪意を捨象してミステリを書くという、異化効果を狙った意欲的な試みが行われたのだ
と思いますが、論理に徹する余り、物語としての説得力が失われてしまったのがなんとも皮肉です。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
この作者の作品に共通することなのだが、

ある謎について、関係者がディスカッションしながら真実を見つけていくという手法、

いわば、「団体安楽椅子探偵」のような趣で、ストーリーが展開されていく。

この作品の謎は「誰が」と「なぜ」。

ディスカッションは面白く、この会話がどうやってラストにつながっていくのかという興奮が味わえたが、

肝心の「謎」が独りよがり、という気がする。

独りよがりなだけなら、好みの問題ともいえるが、

途中に「もし自分がこの中にいたら、これは絶対に言ってはいけないことだ」と思うような、人を傷つける言葉を不用意に言う場面があり、

どうも肝心なところで、人間の感情の流れを無視しているような印象を受け、不快感が残る。

登場人物に個性があり、それぞれ丹念に描写されていて、読者にも一人一人の気持ちが分かるようになるだけに、

ラストシーンは受け入れがたい。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
長すぎる。 2006/3/9
形式:新書
読み終えた率直な感想は”これは長編として発表する必要があったのでしょうか?”です。

ラストの謎解きの部分はテンポよく進みますが、それ以外はただただ付け足しに感じました。

何度も同じような描写があって、はっきり言って飽きました。

これが短編であったなら、面白く読めたと思います。
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