DVDでは別ディスクになっていた125分の特典映像や
音声解説4種、日本語吹替4種をBD1枚に収録しているとなると
本編のクオリティへの影響が気になったが、そんな心配もなく
画質、音質ともにすこぶる良好。
『ファイト・クラブ』とは違ってフィンチャーは本作のBD版を
監修してないが、HDらしい高品位な画質を保持している。
映像のトーンがDVDと明らかに異なっているので
従来の本編マスターとは違うことが分かる。
全体的に薄暗い場面が多いだけに、黒潰れなどが気になったが
白浮きすることもなくシャープ。本作はコントラストを強めにし、
部分着色や銀残しなどさまざまな映像処理が施されているが
正直、DVDでの再現力だと限界があり、色の濁りやノイズも目立っていた。
だが、BDではフィンチャーの意図した映像表現を損なうことなく再現。
解像感も文句なしのレベルといえる。
音もDVDの6.1chから7.1chサラウンドにアップグレード。
DVDのdts-ES・6.1chも驚異的なサラウンドだったが、
聴き慣れているはずの音のその向上感は正直、驚いた。
ch4の飛行機の音の広がりが格段に増しており、
ch22でジョン・ドゥを追跡するシーンでサラウンド力はピークに達する。
特にch22では遠くで聞こえるマンション住民の声もしっかりと拾っていて、
7.1chサラウンドの威力を思い知らされた。
日本語吹替はDVD版に加え、1998年フジ放送版、
1999年テレ東放送版、2001年テレ朝放送版の4種も収録。
吹き替えファンとしては嬉しい仕様といえる。
(それだけに最近のワーナーBDの吹き替え未収録は残念)