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セネカ 現代人への手紙
 
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セネカ 現代人への手紙 [単行本]

中野 孝次
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

セネカが未来の治療薬となることを目指して記した主著,「道徳についてのルキリウスへの手紙」が今,現代を生きる私たちへのメッセージとして鮮烈に甦る.生活に密着して語られるセネカの幸福論・死生観は,さまざまな生の不安を緩和させ,より善く生きるための指針となる.中野孝次の解説と抄訳によるセネカ案内第2弾.

内容(「BOOK」データベースより)

古代ローマから現代日本へ贈られた精神の治療薬。善く生き、善く死ぬために―。

登録情報

  • 単行本: 288ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2004/5/28)
  • ISBN-10: 4000236466
  • ISBN-13: 978-4000236461
  • 発売日: 2004/5/28
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 329,678位 (本のベストセラーを見る)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By fukka
形式:単行本
ヒルティが書いた「幸福論」第一巻で、奴隷ストア派哲学者のエピクテトスの
主張を読んで、ストア派の生き方に感動してこの本を買うことに及んだ。

なんといっても、西欧独特のたとえ話しをあげながら、「ストア哲学を
実行すれば幸福になれます!」って教えてくれるところがいい。

”運命の女神が祝賀会を催して、この人間どもの集まりの中に官職とか、
富とか、権力とかを投げ入れたと想像するのだ。・・・(その後、面白いコメント続く)”といった例などがとても面白い。富や権力といった自分に所有できないものを求める人間は如何に不幸になるかを教えてくれる。

ただ単に「富や権力を求める人生などやめなさい」だけじゃあ、
人間は納得がいかない。この目からうろこが落ちるようなたとえ話しを
語ることによって読者を納得させてくれるところがストア派哲学のおもしろさだと思う。

さらに、著者の中野孝次さんの評論もなかなか優れていて、
セネカの言葉で「何を言ってるかわからない」って思った部分を
解説してくれるので、哲学初心者にも何の抵抗もなく読める書物である。

このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ブームに乗った新書と一味違うセネカシリーズだ。

肯定の中の思考、解読を判りやすく書いている。

人間には善悪以外に処するみちあり。

ワンテーマ読書の楽しみを中野孝次は教えてくれる。

なかなか快調の1冊。
このレビューは参考になりましたか?
By ロビン トップ1000レビュアー
形式:単行本
 古代ローマの哲人セネカの膨大な書簡集の中の「道徳についてのルキリウスへの手紙」から、セネカを心から愛する著者の中野氏が厳選した108編(抜粋)が熱い解説付きで収録されている本です 。同じ出版社から出ている「ローマの哲人 セネカの言葉」の続編になります。とはいえこの2冊はそれぞれに独立した本であり、重要な書簡は両書ともに収録されているので、内容は一部重複しています。
 扱われているテーマは「人間と時間」「哲学と富」「よろこんで死を迎える」「病苦に打ち克つには」「セネカの日常」「真の友情と偽の友情」など多岐に亘ります。
 私は中野氏のセネカ本を2冊とも読んだ者ですが、前書に未収録で本書に収録されている書簡で個人的に感銘を受けかつ励まされたのは<手紙36・有望な若者とは>と<手紙108・若き日の勉学><手紙104・セネカと妻パウリナ>です。
 特に<手紙108・若き日の勉学>は、セネカが幼い時分に師匠と仰いだ哲学者・アッタルスに関するもので、敬愛する師から薫陶を受けた幸福な日々の思い出を、尽きせぬ感謝を込めて綴った美しい書簡で、私も師を持つ弟子として共感する所が多く読んでいて目頭が熱くなりました。この書簡を読んで、卓越した徳と叡智をもつ偉大な先哲セネカに対して非常に親近感を覚えました。
 まだ心の柔らかい若き日に、心から尊敬できる良き師に出会える幸運というものは、本当に何ものにも代え難い幸福の因だと思います。
 <手紙36・有望な若者とは>は、陽気で大衆受けのする、世の中の流れに合わせて器用に生きていく若者より、くそまじめで打ち解けないくらいの若者のほうが見所がある、というもので、不器用で頑固な人間を自認している自分はとても勇気付けられました。こういう性格の人間は一般的には扱いづらい人間ですし、組織や社会からは余り褒められるということがないので(笑)凄く有難い言葉でした。とは言え、(親しい友人には恵まれている人間と感謝していますが)この励ましを、社会で多く直面する<友人未満知人以上の微妙な関係の対人関係エリア>において、笑顔でコミュニケーションを取る努力を怠る言い訳に使ってはいけないな・・と苦しく自戒しつつ・・。・・生きるって難しいですよねー・・。
 <手紙104・セネカと妻パウリナ>は、セネカがネロ帝の命で自殺させられた時、妻パウリナが「私も死にます」と言って夫と共に死のうとした(外聞を気にしたネロに止められその時パウリナの自殺は叶わなかったが、数ヵ月後に夫を追うように死去した)というお話で、素直に「こんな絆の深い夫婦憧れる・・」と胸打たれました。夫を失っても強く生きるべきだ、という意見もあるでしょうし確かにそうですが、ともあれ夫の為に死んでもいいとまで思える妻の心には人並みならぬ愛があると思います。

 様々な角度から人生について語られた奥深い古典なので、少しでも興味がある方はお手にとって見てください。何かしら得るものがあると思います。

 
 
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