題名は十分に刺激的だが、中身は大真面目に少子化社会を憂えている。
なぜ少子化になるのか。それは結婚しないからだ。なぜ結婚しないのか。収入がないからだ。男の収入が少ない。女が望むような収入を得られていない。だから、女も、そんな男とは結婚しない。男も女も結婚しないから、子どもも生まれない。少子化になる。このことをあらゆる統計資料から導き出す。コンドームの生産出荷データまでも用いて、なのだ。驚くべき、なのである。
収入の少ない男は、風俗にも行けない。男の収入はそれほど少ない。しかし、学生の間は収入の問題はないから、女と交際できる。“その先”もできる。ところが、働きだすと、そうはいかなくなる。だから、学生の間に“女”を経験しないと、下手をすれば一生、独身どころか童貞を通すことになる。男にとっては深刻である。
一方、高収入の男は結婚率が高い。しかし、セックスレスになりやすい。それは、収入に見合う働きをするため、疲れ果ててしまうからだ。これは少子化の大きな原因になる。
ではどうすれば良いのか。
著者は、最低賃金の引き上げや非正社員の正社員化促進など所得格差の是正を主張する。あわせて、出会いから結婚、出産・育児といった家庭を築く面への政策導入の強化も訴える。一にも二にもセックスに励まなければ少子化は解消されないのだとして、国民がセックスしやすいような、セックスしたくなるような、とってもしたくなるような政策を立案する。なかなかに読ませる本なのである。