3年くらい中村うさぎを読んでませんでしたが、
えらいことに・・・なってますね・・・なってたんですね。
私は著者とほぼ同年齢の男で異性愛者ですが、
これくらい人間が生身の言葉で自意識と立ち向かった重い本は、
他に知りません。私が知らないだけなんでしょうが。
「私の人生は、失敗だ。私は、ついに自分を愛せなかった。
愛せるほどの自分になれなかった」というところで
不覚にもぼろぼろ泣いてしまいました。
これくらい作者の死臭がする本はないのでは。
もう、死ぬしかないじゃないですか、
「人生は地獄か砂漠か」って認識したら。
しかし、文庫あとがきで、
「やりたい事はほとんどやったし、もう気がすんだ。
あとは、安らかに死ねる事を祈りつつ、その日を待つだけ。
べつに悲観とか厭世とかじゃない。今の私にとって、
「死」は救済なのだ。もういいでしょ、神様」
といいつつ、そんな楽な死は与えられない、自分の人生は
罰ゲームみたいなもんだから・・・と「生きる」中村うさぎの
覚悟の深さに頭が下がります。死に損ない2度の自分としては。
思えばノリノリの「ショッピングの女王」から幾星霜。
ずいぶん果ての果てまで来てしまいましたね。
さらに果てがあるんでしょうね。
どんどん娯楽を求める読者は離れていくでしょう。
私はつらいですが、どこまでもついていきます。
買いますよ。