古文や漢文を忠実に現代語へとうつし替えると、原文のニオイというかニュアンスはほとんどの場合、かき消えてしまう。
それを時代考証ばっちりのマンガで平易に翻訳してしまえ!というのがまず大発明だ。
また『古事記』や『今昔物語』などをさらっと読んでいると、あきらかにエロ……というかくっだらない下ネタ……が満載されていることがわかるのだが、
現代の我々にはその下ネタをまともに笑うことは難しく、
「中世の人々の健康なリアリズムが」「下層階級の生活がうんぬん」などという、学問用語にくるまれた他人ごとに変換されがちだ。
ですが。
この本は、そのあたりのエロがそのまんま! 翻訳されてます。
光源氏と○○はここでヤっていると思われます、とあっさり指摘してくれる田中貴子先生の侠っぷりにしびれる900円。
続刊が望まれる意欲作。