本書は、セキュリティ対策とは何なのかを、9.11米同時多発テロと空港セキュリティといった例になぞらえて、分かりやすく解説する。日々の生活にかかわるセキュリティから、フィッシング詐欺、情報漏洩といったIT関連のトピックまでを幅広く扱う。
一貫して強調されているのは、「セキュリティ対策とコスト・利便性とのトレードオフ」を、しっかり把握することだ。例えば、極端なトレードオフはある意味楽な対策だという。これは、クレジットカードの不正使用が心配なら、カードを持たなければいいという安易な対策のことを指す。
筆者はトレードオフを正確に把握するための手法として、五段階評価法を紹介する。「守るべき資産は何か」、「コストとのトレードオフはどれほどか」などの五つのステップで、セキュリティ対策を分析する。一見当たり前と思われるかもしれないが、この手法を地道に適用すれば、効果のある対策とそうでない対策を見分けられるという。
(日経コンピュータ 2007/03/19 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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