ゲーム内容については他の方がレビューされているので、内容以外の視点から本作をレビューしてみます。
「海外市場を意識したゲームが多い中、国内向けの作品をしっかりと作りたい」というコンセプトでつくられている『龍が如く』シリーズ。今回も強烈に日本へ向けてのメッセージを送っています(少し大げさかも?)。
沖縄の米軍基地問題を始まりとして、殺人事件の冤罪問題、現代日本でも「貧困」があること等を、エンターテインメントとして上手く演出しながらもするどく切り込んでいます。
通常、こういった問題を映画やゲーム等で伝えようとすると得てして「説教臭く」なるものですが、水が流れるようによどみなく、そして奇麗にプレイヤーの心に入り込んできます。このあたりは流石と言えます。
「ヤクザ」が主人公であったり、「暴力的」な描写が時には批判となる中で、「主人公側から闘いを仕掛けることはない」、「子ども殺しと麻薬だけは取り扱わない」、「時として必要な暴力もある」という明確なコンセプトがあるために、作品に一本奇麗な筋が通っています。
「ゲーム」というエンターテインメントを「一つの芸術」に高めようとした本作は是非多くの人にプレイしてほしいと思います。