ドラマを毎週見ていてはまっていますが、「ドラマと小説ではどうかなあ?」と危惧していましたが、よかったですよ!
ドラマの俳優達やシーンが、今まで見てきた回のイメージそのまま文章になっていて、登場人物たちのイメージが出来上がっているから、さらに感情移入がしやすかったと思います。
小説の始まり、主人公「るい」が、男性を観察する描写「長い指の男は不実」や「食いっぷりのいい男は裏表が無い」は、さすが大石静氏だなあと、ひきこまれました。
ドラマの後半にこれからさしかかりますが、小説では不倫相手の妻、万理江の怖ろしいリベンジが描かれています。
社会の事は何もわからない、見た目がかわいくて「自分は何にも悪くないのに」と常に思っている、こういうタイプの女性のしたたかさの描写は、見事。
小説の中の「同情は傲慢」という言葉も、いい表現だなと感じました。
怒涛のように、不倫相手の男が転落していき、プライドや社会的地位を失った男が「ガラスのような男」になるのとは反比例して、どんどん強さが増していく女達のバイタリティーが面白かったです。
読了後感じたのは、「女はものすごく強い生き物」だということ。
ドラマを楽しんでいる人なら、小説もOKだと思います。