舞台は、何者かによってか至るところで異世界への扉・異路地が現れ、色んな異界人や生物が住むようになった町・万住町。
ここでは、これら異路地のせいで万住町の人々が神隠しにあったり、逆に異界のモノが万住町にやってくることが良くある。
その中には、人畜無害なモノやヘンテコリンなモノから、人を食らったりなど危険極まりないモノまで存在する。
そこで、彼らを「いるべき世界に戻す」ことをモットーに存在する組織が異界管理局、通称イカイカ。
主人公であるカイチ(18歳)の兄・キイチは幼い頃に神隠しのせいで行方不明になり、それが原因でカイチは異界人を嫌うようになり、
また兄を探す足がかりのためにイカイカの面接を受けることに。
しかし、そこの副局長・ウブメもまた異界人で……
帯で『惑星のさみだれ』の水上先生が絶賛しているという、たったそれだけの理由で買っちゃいましたが、
期待してなくて本当にすみませんでした、というような面白さでした。
人間と異界人(見た目が明らかに人ではないモノも含めて)の間でも恋をしたり、子ども普通にできるという設定、
これだけでもなかなかに面白いです。漫画じゃ見かけないようなぶっ飛び設定です。
他にも、主人公カイチについてはもちろん、主要キャラの一人である縞縞模様の三角おにぎりみたいなウブメの過去など細かいところについても、
その描写に向けて丁寧に伏線を張ったりして、作者のこの作品への本気度の高さが随所で感じられます。
また、最初は色んなことで相容れない感じだった、人間のカイチと異界人のウブメがイカイカの任務を通して少しずつ良いコンビに近づいていく様子もとても良い感じです。
2歳年下の幼馴染で異界などに関係なくほぼすべての生物と会話できる女の子のマコや、表紙にも載っている謎多き眼帯の女性がどんな風に物語に関わっていくのかも気になるところです。
さみだれがついこの間終わって、次はアルペジオやそれ町、ドリフターズ辺りがヤンキンoursを背負っていくのかと思っていましたが、
思わぬ伏兵がいた、まさにそんな感じです。
今のところ無駄がない感じのこの漫画。
この調子でダレずにいって、さみだれの再来を見せて欲しいと思います。