当時リアルタイムで買った時は、ロビン・マッコリーじゃないMSG(マイケル・シェンカー・グループ)にまだ未練が残ってた事もあって、そこそこかなとか思ってすぐに手放しちゃいました。
でも近年買い直してみて、出来の良さにびっくり。これは偏見を無くして聴くと、ほんと良質のハード・ポップ(orメロディアス・ハード)アルバムですね。評判イマイチのマッコリーの声質も、この音楽性には合ってると感じます。
アメリカ市場を狙って歌モノに振れ過ぎ、終始脇役に徹した前作とは打って変わって、マイケル自身も溌剌と弾きまくってます。また、泣きのインスト小曲8「栄光の脱出」等では、らしさも出ています。
タイトルトラックの1.Save Yourselfは、これまでのマイケルでは考えられないようなインギー風のクラシカルなイントロに始まる、超ハードな名曲です。特筆すべきは、もったいないくらいにアイデアのつぎ込まれたギターソロです。一分のスキもなく構築され、必殺のフレーズと展開の妙に聴き惚れてしまう。マイケル史上でも5指に入る名ソロだと思います。
このタイプの楽曲が他に一つもないのは残念だが、クサいほどにヒロイックな10.Destinyを始め、他にも質の高い曲が目白押しです。アメリカンなロックンロール2.Bad Boysにしても、非常にタイト。バッキング、歌メロ、ソロと完成度が高い。3.Anytimeと5.Shadow of the Nightは、メロディアスで美しいバラード。6.What We Needはサビにコーラスも入るポップな曲。捨て曲レベルのものは無いと思います。