グリーン・デイはともかく、最近だとアコースティックなロックという印象の強いU2がスキッズのパンク・ナンバーをカヴァーするのはおかしいように思いますが、デビューして以来、初期のアイルランド/少年三部作でのU2の音楽性は、パンク・ロックでした。ですから、単調で力強い曲調が初期のU2を思わせ、懐かしいです。
ボノとビリーとがデュエットすると、ふたりの声質が似ているうえにボノのほうがやはりその名のとおりボノ・ヴォックス(=グレート・ヴォイス、グッド・ヴォイスという意味)だし、曲調もブリティッシュ・パンク(スキッズはスコットランドのパンク・バンド)なので、ぼくがU2ファンのせいもあってか、グリーン・デイがU2に食われて、結局、U2の曲に聴こえる仕上がりになっています。
歌詞は、「聖者がやってくる」と連呼しながらも、その預言に対して否定的。これは、U2であれば『WAR』、グリーン・デイであれば『アメリカン・イディオット』での皮肉に満ちた社会風刺に通じるものがあって、ただのコラボ以上に彼らがともに演奏することの必然を感じます。もちろん、歌詞、対訳つき。
トラック1のスタジオ録音は、エッジらしくギターに音響がかかっている箇所があるのが特徴。
トラック2のライヴ録音は、さらにホーン・アレンジメントが加わっているのが特徴。ぼくは、こっちのほうが好きですね。それに、やはり共演の意義を実感したいならば、トラック2を聴かねばなりません。
ユーザーがアルバム購入を基本とする洋楽というジャンルでは、曲数の少ないシングルということで、控えめに星三つです。