このCDについて
前作『三日月ロック』以来、2年4カ月ぶりのオリジナル・アルバム。プロデュースは前作から引き続き亀田誠治、エンジニアは「夢追い虫」以来となる高山徹(コーネリアス、くるり、中村一義、スネオヘアーなど)。先行シングル「正夢」ほか、全13曲収録予定。
内容(「CDジャーナル」データベースより)
『三日月ロック』から約2年4ヵ月ぶり、11枚目のアルバム。前作に引き続き、亀田誠治をプロデュースに迎えた本作、シングル「正夢」をはじめ、よりポップでスケールの大きな楽曲ばかりが収録。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
今年、デビュー15年目に突入するスピッツは、常に音楽的な実験を繰り返してきたバンドだった。もちろん基本となるのは草野マサムネのきわめてオーソドックスでありながら決して瑞々しさを失わないソングライティングなのだが、同時に彼らは(ときにポップ・ソングとしてのバランスを崩しそうになりながらも)いつも新しいトライアルを恐れなかった。たとえば前作『三日月ロック』にはプログラミング音源が多用されていたが、それも“やったことのないことをやりたい”という意思の表われだったのだと思う。
2年4ヵ月ぶりとなる新作『スーベニア』で彼らが選択したのは、端的にいえば、“最強のバンド・サウンドを目指す”ことだった。共同プロデューサーは前作に引き続き亀田誠治、ミキシング・エンジニアには高山巌を起用。バンドの個性を引き出す、という点において右に出る者のいない亀田と、くるり、アジアン・カンフー・ジェネレーション、中村一義などを手がける高山の組み合わせが実現したのは本作がはじめてということだが、ひとつひとつの音をパキッと立たせながらバンド全体のダイナミズムを生々しく伝えるサウンド・メイキングは、日本最強といっても過言ではないだろう。また、金原千恵子グループによるストリングス、斎藤有太のピアノなど、ゲスト・ミュージシャンのセレクトも的確で、楽曲の世界観を過不足なく彩っている。
あまりにも上質な音質のなかで力強く立ち上がってくるのは、そう、草野マサムネの言葉とメロディ。どんなにつらい状況にあっても光を忘れない、という切実な覚悟を、あまりにも美しい旋律に置き換えていく彼の歌は、今、豊かな実りの時期を迎えようとしている。そんなことを言いたくなるくらい、本作における彼の楽曲は冴えわたっている。このアルバムは間違いなく、彼らの最高傑作だと思う。 (森朋之) --- 2005年01月号
2年4ヵ月ぶりとなる新作『スーベニア』で彼らが選択したのは、端的にいえば、“最強のバンド・サウンドを目指す”ことだった。共同プロデューサーは前作に引き続き亀田誠治、ミキシング・エンジニアには高山巌を起用。バンドの個性を引き出す、という点において右に出る者のいない亀田と、くるり、アジアン・カンフー・ジェネレーション、中村一義などを手がける高山の組み合わせが実現したのは本作がはじめてということだが、ひとつひとつの音をパキッと立たせながらバンド全体のダイナミズムを生々しく伝えるサウンド・メイキングは、日本最強といっても過言ではないだろう。また、金原千恵子グループによるストリングス、斎藤有太のピアノなど、ゲスト・ミュージシャンのセレクトも的確で、楽曲の世界観を過不足なく彩っている。
あまりにも上質な音質のなかで力強く立ち上がってくるのは、そう、草野マサムネの言葉とメロディ。どんなにつらい状況にあっても光を忘れない、という切実な覚悟を、あまりにも美しい旋律に置き換えていく彼の歌は、今、豊かな実りの時期を迎えようとしている。そんなことを言いたくなるくらい、本作における彼の楽曲は冴えわたっている。このアルバムは間違いなく、彼らの最高傑作だと思う。 (森朋之) --- 2005年01月号