初めて阿川佐和子さんの作品を読みました。
はっきりしたハッピーエンドとは少し違いますが、読後感はさわやかです。おいしいものを食べたくなります。
30年以上一緒に暮らしていた叔母トバちゃんがいきなり出て行って、1人残されたルイの元にひょんな事から男性2人が転がり込んできて、奇妙な3人暮らしが始まる・・・。
設定はなかなか現実には起こりえない事ではあっても、主人公ルイの心情の動きは自然で、同年代の私にはすごく共感できました。
登場人物それぞれが色々な「別れ」を経験していて3者3様の受容の仕方が描かれています。しかもそれが明るい。恋人や友達や家族と別れる事があっても、こういう風に考えられれば元気になれるかな、っていうヒントをもらった気がします。
何となく答えが出ないまま終わる感もしますが、「大切な人」は、親とか恋人とかに分類できなくても「大切な人」であればいい、というのは素敵な結論だな、と思いました。
登場人物たちがおいしい食卓を囲むシーンがたくさん出てきて、それだけでも元気になれます。