2012年に関するミッションが今、終わった。この本が、エハン・デラヴィとしての最後の仕事だったといえるだろう...。
あとがき「エハン・デラヴィとしてのエピローグ」でそう書かれた最後の著書。彼が取り上げたのは13世紀のスーフィー(神秘主義者)の叡智溢れるメッセージに満ちた詩を通じての真のスピリチュアリティの探求であり、そしてアブドゥールという存在の魂が語る彼の手書きの自叙伝です。
そこに一貫して流れているのは現代日本のスピリチュアルな物質主義や浅薄なフレンドシップ・男女の関係性に対する冷静な分析と警告です。特に、本当の意味での結婚(「聖なる結婚」)生活を築いていくのであれば、神との関係性の基盤として内なる結婚を確立させ、その上でスピリチュアルに洗練された男と女の外なる結婚はアガペ(エゴや肉体的なレベルを超越して誰かを愛すること)への進化するものであると彼は説きます。
この聖なる結婚というコンセプトは、言い換えれば、ゲームを全てストップして自分の本当の愛を誰に向けるか確認すること。男はイエスに従う必要があり、女はマリアに従い、キリストの片腕となる決心をしてこの人生を歩むことを誓うことであると翻訳者の愛知ソニアさんは以前私たちに語ってくださったことがありました。それがこの著書にて見事に繋がっていることに驚きと歓びを感じます。
また本文中には数多くのルーミーの詩が引用されていますが、たった一箇所だけ若き日のアブドゥールがダイアリーに残した詩が読み手の心に深く響きます。
「私が所有するものすべてを持ち去れ あなたの神聖な目で私を粉々に打ち砕け すい星で私を焦がし、私のこころを切望で満たしておくれ 私が愛するただ唯一の存在が私に微笑みかけてくれるなら」
フィールド23と名づけられた場所でコンタクトしたメルカバや、アマゾンのジャングルの暗闇のなかで変性意識状態で語りかけてきた大天使ガブリエルからのメッセージも非常に示唆に富んでおり、混沌としたこの時代に必要な言葉が綴られていると思います。
彼が末尾で優しく語ったのは、奥様への感謝と慰労の言葉であり、それは天の神秘として記憶されるのでしょう。是非手にとってご一読ください。