「いんちきおもちゃ大図鑑」の著者による、今度はメディアのタイアップものではない、ミヤゲもの屋やディスカウントストア、高速SAの売店などで販売されている低価格帯のロボ玩具、いわゆる「フックトイ」を特集した本。
新書サイズではあるが、玩具の写真はある程度大きめなので、図版と解説はストレス無く読める(ただ欄外注釈の文字がすごく小さいので視力が悪い人にはキツイんじゃないか)。
発売メーカーを基本3社に絞り込んでいて、現行、もしくは最近まで売られていたものを中心にとり上げている。バランスとしては無難なチョイス。
白眉は現役でフックトイを製造販売しているメーカー関係者へのロングインタビュー。ここにこそ本書の意義、魅力が凝縮されていて読み応えが充分。
フックトイは雑誌やTVで華々しく取り上げられる事も無く、大半の玩具マニアにも「流され」てしまい、中古市場で価格がつく類のものでもない。「いんちき玩具」のような捨て身のネタでも無いため、ここに注目して編纂されたこの本はある意味前著以上にマニアックで、読み手を選ぶかもしれない。
しかし、タイアップキャラではないフックトイは長きにわたって売られる事が多く、低価格なため子供のころ親に買ってもらえる機会も多くあったろうし、玩具好きは人生においてどこかでその魅力に触れているはず。懐かしみと共に、その魅力を発見するガイドとしたい一冊。