内容(「MARC」データベースより)
著者からのコメント
ご指摘のように本書はデフォルメの本でございます。
これは、より自分らしいキャラ、マンガらしいキャラを生み出したい、描いてみたいかた達の手がかりに少しでもなればーという思いで書かれたものです。
ご存知のように、マンガやアニメ、表現世界のキャラクターは、リアルに近いキャラばかりではありません。チビキャラに代表される「カワイイ」「楽しい」スタイルバランスのキャラクターもたくさん活躍しています。
デフォルメキャラは、人体のバランスそのものからデフォルメされていて、その動きは時として筋肉や骨格の基本をすら凌駕(りょうが)する動きを持ちます。そこに、マンガならではの楽しさや面白さも生まれてきます。
こういったデフォルメされた、ある意味マンガ本来のキャラの描き方は、「人体の基本構造などを学ぶこと」だけからつかみ取るには、難しいものがあるのではないでしょうか。
人体の基本や構造に準じたキャラを「外面的なリアリティ」とするならば、デフォルメキャラはより描き手のイメージやビジョンを反映する「内面的なリアリティ」です。
デフォルメキャラの動きや表現を学ぶことによって、スタイリッシュなキャラクターの演技や動きの幅が飛躍的に広がった…という話を、知人のマンガ家さんから聞くこともあります。
「バカバカしいほどの楽しい動き」の表現のためには、人体の構造や筋肉の動きなどは、極端にいえば不要、無意味ですらあり、知った上で崩せるものと、知らないからこそ崩せるものすら、そこにはあるのです。
この意味において、本書は「スーパーマンガデッサン」の対極にあり、むしろ補完する、相補的な意味あいを持つもので、太極図をイメージするなら、前書が「陰」、本書は「陽」なのです。
キャラ表現の幅、作品ビジョンの構築などに、本書をお役立て頂ければ幸いです。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
東京出身。東京都立大学人文学部哲学専攻卒業。有限会社ゴーオフィス取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)