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この辞書はコラムの種類と項目が多いのでどのページを開いてもたいてい何らかの囲み記事があり,読む辞書としても非常におもしろい.また,特徴として,英語人と日本人の発想の違いを文化の差として本文中のコラムや付録で積極的に説明しようとしており,字引として引くだけでは非常にもったいない一冊でお勧めである.私の場合意味を調べるべくスーパーアンカーを引いている内にあちこち拾い読みを始めるということがよく起こる.楽しい本である.
春先,書店における各高校の英語科推薦辞書にはあまりあがらないようだが,異常に語法に凝った面白味に欠ける辞書より数等優れた辞書であると思う.
欲を言えば,巻末の語根整理にさらに加えて,本文中に語源に関する記述をのせてほしい.
文法法解説も簡潔で理解しやすく文法の苦手な人もいつの間にか引いて読むのが楽しくなるだろう.今回加わった“意味メニュー”も大いにユニークだ.語義の何番のところを見るとその類例が並んでいるかが一目で分かる、“コロケーション”は他社の辞典もやっているが,これもこの辞典の改訂版の魅力の1つ.旧版より200頁くらい増えている。収録語彙も多くなった。
この辞典が他社の辞典と最も異なる点は,別の書評者も似たようなことを書いているが編集主幹の山岸勝榮氏の英知の結晶がふんだんに盛られている点である.理想の英和辞典に向けてユニークな英和辞典作りに励んでおられる山岸氏にエールを送る.最近の英和辞典はみな優れているが、本辞典には他の追随を許さない類の有益さがある.
さて内容ですが、まず付属のCDは、あくまで単なる「おまけ」と考えるとよいと思います。出版社もそう顧慮してかCDなしの版も販売し、その価格差もほどんどありません。
はじめにパラッと開いたp.490では「egg」にレストランでの卵の焼き方の対話があります。本書のようにコラムになっている方が、本文自体に入ってるよりスーッと頭に入るだけでなく、実際にちゃんとしたホテルに泊まったときにきちんと頭に残っているはずです。「日英比較;effort自体は評価されない」など、日本人がドキッとするようなコラムや、ことわざの極意」、「eitherとboth」をイラストを交えて説明してたりと、明るく基礎力を与えてくれます。
このような辞書に、もっと前に会っていたら、英語が好きになってeffortしたことだろうと、やり場のない気持ちがあります。
この辞書で足りないところは、リーダーズ兄弟やグランドコンサイスなどを用意すれば語彙集にはストレスはあまりありません。(私は小学館の大辞典で補完してます。)
少し気になったところは、たとえば次に開いたp.199の「British2」など、確かに重要ですが、こんな言葉にこんなスペースを使う字の大きさは無駄の一言だと思いますし、2色刷は効果的ですが、もう少し赤を少なくした方が、目に優しく、かつ、差別化を果たされると思います。。
最後になりましたが、有名な辞書ではなく、本書のような辞書をきちんと信念をもって薦める教師もまた信用できるかと思います。
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