アメコミ映画ではずすことが多かった近年、ネタ切れハリウッドの苦肉の策のスーパーマンか・・・と決め付けていましたが、アクション、人間ドラマ、切ないラブストーリーが見事に配分された作品です。劇場で見ればよかったと、後悔しました。
スーパーマンの帰還後、最初の見せ場となる飛行機を止めるシーンで、スーパーマンがどれほどスーパーなのか度肝を抜かれることでしょう。映画、テレビシリーズとスーパーマンは見てきましたが、ここまでのスピードと力があるとは正直思っていませんでした。飛行機が急降下していく間のスーパーマンの動きも細かく、しなやかで、決して手を抜かずに描かれています。あの機内の状況下、よくロイスが生きていた・・・とは思いましたが(笑)
ラストの見せ場もスーパーパワー炸裂です。今までのヒーローの中で最も重いものを持ち上げた人ではないでしょうか。
私はこの映画は立派なラブストーリーだとも思います。
二人きりの飛行シーンは最高にロマンチックです。ロイスのフィアンセ・リチャードに対するライバル心が、あくまでも紳士的に振る舞うスーパーマンの言動、行動中に垣間見え、彼も1人の男であることが痛いほど伝わってきます。
Good Byeがつらすぎて言えずに去ったのは5年前。ロイスに「さよならの一言くらいいえたはず」と詰め寄られ「愛していない」とまで言われてしまう。後半、決死の行動に出る前スーパーマンがロイスに告げる「Good Bye, Lois...」には涙が出ました。
多くを語らぬスーパーマンですが、彼の瞳から、闘志、苦悩、安堵、絶望、喜び、慈しみ・・・心の機微をつぶさに感じ取ることができるはずです。