なんとも豪華といいますか、脈絡ないといいますか(笑)凄いメンツです。バンドの成り立ちはあえて書きませんが、“M・ジャガーのバンド”として売り出されるのは仕方のないことですが、誰か1人に強い思い入れがある方は注意が必要かもしれません。このバンドは5人の個性のぶつかり合いが面白く刺激的でさえありますので、先入観は持たずに聴きましょう。
それにしても、ロック・ソウル・レゲエにインド音楽の第一人者にしてスーパーボーカリストがズラリ4人も勢揃いで、年齢も20歳台〜60歳台(!)という幅広さ。そいつをD・ステュアートがまとめるんだから、つまらないハズはないんですが、そうは言っても期待と不安があったことも事実なんですね。だけどやっぱこの人たち凄いですよ! だってレゲエのリズムにロックビートが乗っかり、そこにソウルフルなボーカルが絡みつつ、インド音楽が鳴り響いてくるんですから。予定調和なところなんざ何もない、音楽ってジャンルなんか気にしちゃいかんということですね。
ミックとジョスは大好きなミュージシャンですが、ダミアンとA・Rラフマーンは全然知りませんでした。レゲエなのにDJスタイルというか、ラップ風トーキング・ボーカルというダミアンのスタイルは面白いですねぇ。けどトーキング・ボーカルといえばミックも得意中の得意なスタイルなんで、この組み合わせはかなりいいです。インド音楽がここにどう絡んでくるのかも興味津津でしたが、エスニック風味のスパイスとしてのみ扱われている感じで、全般的にはやや飲み込まれたかなぁという印象です。ただ、そうはいってもここにラフマーンがいなかったら、ロック+レゲエでは過去散々やりつくしたフォーマットですから、この要素の有無はやはり大きかったですね。いや、誰が主役でも脇役でもない、4者4様のボーカルの個性のぶつかり具合とその絡み具合が、どの組み合わであれ面白かったです。
惜しむらくはバックの演奏が(リズム隊はダミアンのバンド)やや肉感に欠けている感は否めませんね。ていうかボーカルに完全に負けている。それとやや“散漫”な部分もチラホラ。まぁこれはこれだけの濃ゆ〜いメンツなんで、さすがのデイブもまとめきれなかったのかな?とはいえこれ一回で終えるには惜しいコラボですね。いや、ミックの年齢を考えると、ストーンズもやって欲しいし、悩ましいですね。
★日本版は、輸入DX盤(通常盤の12曲+ボートラ4曲版)仕様にもう1曲(7)のアコースティックVer.を収録した特別仕様、そしてSHM-CDですのでかなりお勧めです!